日本歴史地名大系 「伊豆山」の解説
伊豆山
いずやま
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
静岡県東端,熱海市北部,岩戸山東麓に湧く温泉で,伊豆山神社とともに知られる。弱食塩泉,60℃。かつては洞窟から湧き出した湯が湯滝となって海に流れ落ちたことから,走湯とか滝湯と呼ばれた。養老年間(717-724)ころに発見され,平安時代には修験道の霊場として栄え,鎌倉時代には幕府の保護が厚く,支坊は3800を数えたという。1867年(慶応3)皇室御料温泉となったが,周辺の源泉が増加したこともあり,走湯は1906年に枯渇した。しかし,70年に揚湯に成功し,全国でもまれな横穴式源泉を再現している。相模灘に面したながめのよい閑静な温泉で,多くの文人に愛され,与謝野晶子は《明星》同人とともにここで歌を残し,谷崎潤一郎はここを舞台に戯曲《腕角力》を書いた。温泉街の中央には,源頼朝が北条政子とあったといわれる逢初橋,岡田茂吉の収集した日本,中国などの東洋美術品を公開するため1957年に開設されたMOA美術館などがある。
執筆者:塩川 亮
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…人口4万5610(1995)。市域の主要な集落は,熱海,伊豆山,泉(伊豆湯ヶ原),多賀,網代などからなり,網代は近世には伊豆の産物の積出港として,また大坂から江戸への廻船の重要な港として栄えた。東は相模灘に面し,北から南にかけては,かつての多賀(熱海)火山の火口壁をなす山々に囲まれ,現在の市街地はかつての火口付近と考えられる所に位置している。…
…その翌日が関東大地震となった。熱海に接する伊豆山温泉では9月1日の朝,温泉温度が異常上昇し,多量の水を注がなければ入浴できなかった。伊豆古奈温泉は地震前に白濁した。…
…静岡県熱海市伊豆山に鎮座する伊豆山神社の古名に由来する名称で,伊豆山神社は伊豆山権現,走湯権現,略して走湯山ともいった。真言宗般若院は同社の別当寺である。…
※「伊豆山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新