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佐久間ダム サクマダム

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デジタル大辞泉の解説

さくま‐ダム【佐久間ダム】

静岡県浜松市と愛知県豊根(とよね)村とにまたがる、天竜川中流のダム。昭和31年(1956)完成。堤高156メートル

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百科事典マイペディアの解説

佐久間ダム【さくまダム】

静岡県磐田郡佐久間町(現・浜松市)と愛知県北設楽(きたしたら)郡豊根村の境にある天竜川中流の発電用ダム。1956年完成した重力ダムで,堤高155.5m,堤長293.5m,有効貯水量2億544万4000m3
→関連項目佐久間[町]新豊根[発電所]高碕達之助天竜[区]天竜奥三河国定公園

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デジタル大辞泉プラスの解説

佐久間ダム

愛知県北設楽郡豊根村/静岡県浜松市天竜川水系天竜川に位置するダム。1956年竣工の重力式コンクリートダムで、総貯水量326,850,000立方メートル。堤高は。155.5メートル。戦後日本の土木技術の原点ともされる大プロジェクトで、海外から大型機械を導入し、着工からわずか3年での完成を実現した。主に水力発電に利用されるが、2004年より洪水調節を目的とする再開発事業が検討されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

さくまダム【佐久間ダム】

静岡県磐田郡佐久間町と愛知県北設楽郡豊根村の境を流れる天竜川中流部にある発電専用の重力ダム電源開発株式会社によって1953年4月着工,56年10月完成された。高さ155.5mは重力ダムとしては日本第3位を誇る。堤頂長293.5m,堤体積112万m3,貯水池(佐久間湖)の湛水(たんすい)面積7.15km2,総貯水量は3.3億m3(日本第6位),有効貯水量2.1億m3。所属の佐久間発電所の最大出力は35万kW,50Hzと60Hzの周波数調整器があり,関東,関西両地域に送電できる。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔静岡県(愛知県)〕佐久間ダム(さくまダム)


静岡・愛知県境、天竜(てんりゅう)川中流にある発電用ダム。重力式ダム。南北に延びる貯水池は佐久間湖とよばれ、面積は7.2km2。堤高156m、堤長294m。有効貯水量は約2億m3。発電能力35万kWの佐久間発電所は周波数変換所をもち、関東・関西ともに送電が可能。第2次大戦後の急増する電力需要に対応するため1953年(昭和28)に着工し、アメリカから導入した大型機械を用いた新しい水力土木技術や工法によって、1956年に完成。建設期間中の事故死者は96名にのぼった。戦後初の大規模ダムで、堤高156mは、当時日本一であり、現在でも第4位。サクラとツツジの名所として知られ、天竜奥三河(おくみかわ)国定公園に属する。ダム堰堤(えんてい)東岸に佐久間電力館がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

佐久間ダム
さくまダム

佐久間湖」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

佐久間ダム
さくまだむ

静岡県浜松市天竜(てんりゅう)区佐久間町佐久間(左岸)と愛知県北設楽(きたしたら)郡豊根(とよね)村(右岸)との間の天竜川をせき止めたダム。堤高155.5メートル、堤長293.5メートル、有効貯水量2億0544万立方メートル、湖水面積7.15平方キロメートルで、上流端は約33キロメートル上流の長野県下伊那(しもいな)郡天竜村平岡に達する。天竜東三河特定地域総合開発の一環として電源開発により建設され、3年4か月の工期で1956年(昭和31)完成。日本における大型土木機械の導入による工法や多目的ダム建設の出発となった。建設にあたって248世帯が水没し、飯田線の付替え工事も行われた。佐久間発電所は最大出力35万キロワットの発電能力をもつ。また当時の電力需要急増に対応するために周波数を50ヘルツと60ヘルツに変換できる周波数変換所を付置し、関東にも関西にも送電できるようになっている。下流に位置する浜松市天竜区龍山(たつやま)町戸倉の秋葉ダムは佐久間ダムの水量調節機能をもつダムで、支流大入(おおにゅう)川に沿う愛知県豊根村の新豊根ダムは佐久間ダムの上池として揚水発電を行い、112.5万キロワットの最大出力をもつ。佐久間ダムは豊富な水量と曲流する峡谷部を立地条件として建設されたが、周辺山地の崩壊や上流からの土砂送流により堆砂(たいさ)量も多く貯水能力は減少している。そのため、堆砂排除施設の整備など、ダムの有効利用のための処理が行われている。3万2000キロワットの第二発電所も1982年建設された。JR飯田線中部天竜駅から2.5キロメートル。[北川光雄]
『日本人文科学会編『佐久間ダム――近代技術の社会的影響』(1958・東京大学出版会)』

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世界大百科事典内の佐久間ダムの言及

【建設機械】より

…しかし,日本で建設工事の機械化が本格的となったのは,第2次大戦後,電源開発,治山治水事業が国土復興の柱として実施されるようになってからで,当初はアメリカ軍払下げの中型ブルドーザーが主力であったが,その後ブルドーザー,パワーショベル,スクレーパーおよびダンプトラックの国産化が進み,土木工事に広く使用されるようになった。なかでも,日本初の高さ150m級のダムである佐久間ダムの建設は,従来の日本の技術ではとても不可能と判断されていたものを,アメリカから大型建設機械および施工技術を導入,巨大な洪水量,30mにも及ぶ河床砂れきなどの障害を克服するとともに,ダム工法を革新した点でも画期的なものであった。
[建設機械の構成と特徴]
 建設機械は,一般に原動機,動力伝達機構,作業装置,運転機構などから構成されている。…

【全断面掘削】より

…また,もし途中で地質の悪いところに遭遇するなどして部分掘削工法に変更しなければならなくなった場合,全断面掘削用設備を全部替えなければならず,このため,全断面掘削工法の採用の決定には地質がトンネルの予定全区間にわたって良好であることを事前の地質調査で十分確認しておく必要がある。佐久間ダム建設のためアメリカから導入された全断面掘削工法は,鋼アーチ支保工の使用,大型高能率な各種建設機械の導入など,トンネル技術を一変させる衝撃を与えた。それ以後,機材の国産化も進められ,全断面掘削は鉄道,道路,あるいは水力発電に伴うトンネル掘削にしばしば用いられるようになった。…

【ダム】より

…ダムの形式もこのころから多様化し,日本最初の表面遮水壁型ロックフィルダムとして53年に石淵ダムが,同じく日本最初の中空重力ダムとして57年に井川ダム,アーチダムとして55年に上椎葉ダムが完成した。さらに56年に完成した佐久間ダムでは画期的な大型機械をアメリカから輸入して建設にあたり,大型機械による最新の施工技術を確立,その後多数の100m級の大ダムがつくられていった。 60年代に入ると,有利な水力地点が少なくなり,伸び続ける電力需要に対して発電原価の安い重油専焼の大容量火力発電が開発され,水力発電は負荷変動に対する即応性を利用するものに重点がおかれるようになって,揚水発電のダムが登場してきた。…

※「佐久間ダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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