佐太神社(読み)サダジンジャ

百科事典マイペディアの解説

佐太神社【さだじんじゃ】

島根県八束郡鹿島町(現・松江市)佐陀宮内に鎮座。旧国幣小社。佐太大神をまつる。一名,神在(かんあり)の社。延喜式内社とされる。例祭には神能が行われる。ほかに神在祭(お忌祭)がある。本殿,彩絵檜扇などの重要文化財がある。
→関連項目鹿島[町]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

さだじんじゃ【佐太神社】

島根県松江市鹿島町佐陀宮内にある神社。祭神は天照大神・佐太大神など。9月25日の御座替ござかえ祭の前夜、佐陀さだ神能が行われる。 → 出雲神楽いずもかぐら

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

佐太神社
さだじんじゃ

島根県松江市鹿島(かしま)町佐陀(さだ)宮内(みやうち)に鎮座。祭神は中殿に佐太大神(おおかみ)ほか4座、北殿に天照大神(あまてらすおおみかみ)ほか1座、南殿に素盞嗚尊(すさのおのみこと)と秘説4座を祀(まつ)る。社伝によると、垂仁(すいにん)天皇54年夏に正殿の造営がなされたという古社であり、出雲(いずも)国の二宮とされていた。全国八百万(やおよろず)の神々を招く神在祭(じんざいさい)(お忌祭(いみまつり))を11月20日より25日まで行うので、一名を神在の社とも称している。旧国幣小社。本殿は3棟並立の大社造の珍しい建物である。9月24、25日の例祭に行われる佐陀神能は国の重要無形民俗文化財に指定されている。社宝に色々威胴丸兜大袖付(いろいろおどしどうまるかぶとおおそでつき)、彩絵檜扇(さいえひおうぎ)など国の重要文化財がある。なお、神社に隣接して鹿島歴史民俗資料館がある。[吉井貞俊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の佐太神社の言及

【鹿島[町]】より

…日本海に面した輪谷地区に1974年中国電力の島根原子力発電所が完成した。佐太神社は旧暦10月の〈神在(かんあり)月〉に全国から出雲に集まる神々の宿泊地と伝えられる。縄文時代の佐太講武貝塚(史),弥生時代の志谷奥遺跡古浦遺跡がある。…

【神送り・神迎え】より

…旧暦10月に全国の神々が出雲に集まるとされ,各地で神送り・神迎え,お上り・お下りなどと称する神事が行われている。他地方で神無月(かんなづき)とするのに対して,出雲では神在月(かみありづき)と称して,島根県八束郡鹿島町の佐太(さだ)神社で神在祭を行っている。神々の出発した地方では,留守神と称してまつられる神もあった。…

【佐陀神能】より

…民俗芸能。島根県八束郡鹿島町佐陀の佐太神社に伝承される神能。9月24,25日に行われ,24日の御座(茣蓙)替神事の夜には七座の神事が,25日の例祭には御座替神事を奉祝して,七座の神事《式三番》神能がいずれも境内の神楽殿で演じられる。…

【民俗芸能】より

…各地に多い巫女舞は榊や笹,幣,扇などを採物にしての神招ぎと,神がかりの舞が原型だが,いまはすべて様式化して優美な採物舞になった。中世以降,男巫(おとこみこ)による荒々しい神招ぎと託宣のわざが中国地方や四国地方に残存するが,近世は,出雲の佐太神社などを中心に,記紀神話を能風に演出してみせる仮面舞劇が広く行われるようになり,神招ぎの採物舞はその導き役程度に後退した(佐陀神能)。神楽にはまた湯立(ゆたて)を中心とした湯立神楽がある。…

※「佐太神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

やけど虫

昆虫の一種「アオバアリガタハネカクシ」の俗名。体長7ミリ程度で細長く、頭と尻が黒色、胸部と腹が橙色、中央の短い羽根の部分は藍色という特徴的な外見をしている。日本全土に生息し、6月~8月が活動の最盛期。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

佐太神社の関連情報