魚類と両生類の体側にみられ、頭部より尾部に連なる線をいう。これは側線器または感丘とよばれる機械受容器が並んだものである。典型的な硬骨魚類の場合、側線器は側線管という長い管の中にある。この管は鱗(うろこ)の穴を通って前後に通じ、また外部に開口している。外部よりみえる魚類の側線はこの穴のあいた鱗の列である。円口類の側線器は体表に露出しており、ほぼ一線に並んだ個別のくぼみの中にある。両生類の幼生でも、側線器は個別に皮膚に埋もれている。両生類の成体では側線器は通常退化するが、アフリカツメガエルのように水生にとどまるものには体表に点々と連なる感覚器官として残っている。体側の側線のほかにも側線器はたくさんあり、とくに頭部に多い。魚類の頭部では、側線管は3本に分岐する。側線器は、哺乳(ほにゅう)類などの聴覚・平衡覚に関係する有毛細胞と同系統に属する受容器で、これらを含めて聴側線系と総称する。
[村上 彰]
停車場構内の線路の区分のうち、本線に対するもので、列車の運転に常用する線路以外の線路。使用目的により名称が異なる。旅客車関係では、収容・留置のための収容線(留置線)、編成を組み替えるための組替え線、予備車を収容・留置するための予備車線。貨車関係では、貨車を行先別に仕分けし、列車を組成するための仕分け線、仕分けのため入替え機関車によって貨車をハンプ頂上へ押し上げるための押上げ線、ハンプ頂上へ押し上げた貨車を重力により仕分け線に進入させるための転送線、線群間の車両の通路となる通路線、線群間または連絡運輸をする鉄道相互間で車両の受け渡しの際、一時留置するための授受線、貨物の積卸し作業のための貨物積卸し線、緩急車を留置するための緩急車線、空車を留置するための空車留置線などがある。そのほか、引上げ線、折返し線、機走線、入出区線、待機線、洗浄線、検修線、安全側線などがあり、各停車場の果たすべき機能により、必要な側線を設ける。
[土田 廣]
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