公正証書遺言(読み)こうせいしょうしょいごん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

公正証書遺言
こうせいしょうしょいごん

公正証書により作成される遺言 (民法 969) 。普通方式の遺言の一種であるが,証人立会いのもとに公証人によって作成され,公証人が保管するものであり,遺言の存在および内容の真正確保の点からみて最も安全確実とされる。ただし,相当の費用を要する点,また内容の秘密を保ちえない点が欠点である。なお偽造ないしは変造のおそれがないので,遺言執行に際し,家庭裁判所の遺言検認を必要としない (1004条2項) 。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

公正証書遺言

財産を誰にどれだけ相続させるかについて、遺言者が話した内容を、法律の専門家である公証人が作成した文書。遺言者自らが書く自筆証書遺言に比べ、形式の不備で無効とされる心配はない。原本は公証役場で保管されるため、紛失や改ざんの恐れもない。

(2017-07-31 朝日新聞 夕刊 1社会)

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デジタル大辞泉の解説

こうせいしょうしょ‐いごん〔‐ヰゴン〕【公正証書遺言】

民法で規定されている普通方式の遺言の一。遺言者に代わって公証人が作成する遺言書。遺言者が2人以上の証人の立ち会いのもとで口述した遺言内容を公証人が筆記し、各自が署名押印する。原本は公証役場に保管され、遺言者は正本謄本を受け取る。公証人が作成するので遺言書が無効になるおそれはなく、家庭裁判所検認を受ける必要もない。→自筆証書遺言秘密証書遺言

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葬儀辞典の解説

公正証書遺言

利害関係のない証人2名以上の立会いのもとで、公証人に口述し作成します。遺言書は公証人役場に保管されるため、紛失などの心配はありませんが、内容などを秘密にすることはできません。

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世界大百科事典内の公正証書遺言の言及

【遺言】より

…民法の定める遺言には,次の種別があり,それぞれにその方式が定められている。まず普通方式として,自筆証書遺言,公正証書遺言,秘密証書遺言がある。次に特別方式として,危急時遺言と隔地者遺言があり,前者は死亡危急者遺言と船舶遭難者遺言の別があり,後者は,伝染病隔離者遺言と在船者遺言の別がある。…

※「公正証書遺言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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