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凍結乾燥 とうけつかんそうfreeze-drying; lyophilization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

凍結乾燥
とうけつかんそう
freeze-drying; lyophilization

水溶液その他の含水物を-40~-10℃で凍結し,水蒸気圧以下(通常 0.1~2mmHg)に減圧して氷を昇華させ乾燥する方法。フリーズドライ,冷凍乾燥ともいう。操作が低温で行なわれるので,熱に弱い物質の乾燥法として有用である。血液,酵素,微生物ワクチン抗生物質ホルモンなど医療分野で利用されるほか,食品にも応用され,インスタントコーヒーや即席麺類の具がその典型例として知られる。

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デジタル大辞泉の解説

とうけつ‐かんそう〔‐カンサウ〕【凍結乾燥】

乾燥しようとするものを凍結し、高真空下で水分を昇華させて除く乾燥法。生物試料や食品の保存に利用。フリーズドライ

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百科事典マイペディアの解説

凍結乾燥【とうけつかんそう】

フリーズドライ製法とも呼ぶ。被乾燥物を凍結させ,次いで高真空下でその凍結水を昇華させて除く乾燥法。熱に対して不安定な物質,たとえば細菌,血清血漿(けっしょう),ワクチン,抗生物質などの乾燥に適する。
→関連項目乾燥真空乾燥

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世界大百科事典 第2版の解説

とうけつかんそう【凍結乾燥 freeze‐drying】

湿り原料を凍結し,真空下(0.1~3mmHg)で氷を昇華させて乾燥する方法で,冷凍乾燥ともいう。多孔性乾燥製品が得られ,低温での乾燥が可能なため特に熱に不安定な物質の乾燥に適している。水分の多い状態では不安定な血清,血漿,ワクチン,抗生物質等はこの乾燥法によって常温長期保存が可能となるほか,水への再溶解性も良好なため,微生物,医学,薬学方面での利用が盛んである。また,インスタント食品の普及で,魚肉類,野菜などの固形食品からコーヒースープ原料,果汁等の液状食品に至るまで,広く本法による乾燥が行われている。

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大辞林 第三版の解説

とうけつかんそう【凍結乾燥】

物を凍らせて、真空中に置き水分を昇華させて除く乾燥法。熱変性を受けないので、医薬品・インスタント食品などに利用される。フリーズ-ドライ。 FD 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

凍結乾燥
とうけつかんそう
freeze drying

氷点以下の低温下で、原料中の水分を凍結状態のまま蒸発除去して乾燥製品を得る方法をいう。フリーズドライともいう。通常、低温の乾燥空気を材料と接触させ、冷却と緩やかな乾燥を行う。代表的な例として、寒天や凍り豆腐の製造があげられる。従来、主として農産物を対象としてきたため、多くの場合、露天の作業場で自然環境下で行われてきたが、近年しだいに装置化され工場生産化されつつある。
 凍結乾燥の工業製品への適用例は数少なく、この分野で広く利用されているのは真空凍結乾燥である。[河村祐治]

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世界大百科事典内の凍結乾燥の言及

【真空乾燥】より

…材料は熱板と接して伝導加熱されるか,放射加熱される。装置の構成は凍結乾燥装置と同じである。加熱速度の大小により材料温度が決まるが,非凍結のまま乾燥する場合を真空乾燥,材料温度を低温に保って凍結状態で乾燥する場合を凍結乾燥と呼び,区別することが多い。…

※「凍結乾燥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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