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利益代表 りえきだいひょうrepresentation of interests

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

利益代表
りえきだいひょう
representation of interests

歴史的には,近代議会の前身である身分制議会において貴族,聖職者,市民それぞれ身分代表が選出母体の利益を代弁したことをいう。しかし市民革命を経て近代議会制が成立すると,国民代表原理が確立され,代表者は特殊な利益をこえた国民的利益を代弁するものとされた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

りえきだいひょう【利益代表】

特定の利益集団の要求を忠実に代弁する代表をいう。各利益集団の構成員の中から直接に選出される場合と,利益集団とはいちおう無関係に選出された代表が,事実上利益代表として活動する場合とがある。諸利益間の対立や紛争を調整するために設けられた委員会に各利益集団が送る代表は前者の例であり,自分の選挙区の特定利益の便宜を図るために積極的に活動する議員は後者の例である。社会の諸利益の多元化と組織化が進むと,地域を単位として代表を選出する制度では,社会にある諸利益を忠実に議会に反映させることが困難になる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

利益代表
りえきだいひょう

特定の身分・階級・集団・地域などの利益の実現を図るために選出された代表者。各身分の利益代表としてそれぞれ行動した中世の身分制議会における各身分の議員団がその典型例である。こうした利益代表のあり方には弊害があったため、市民革命によって近代議会制が確立された際には、個々の議員は全国民の代表者であり、特定利益の代表者であってはならない、という政治理念が掲げられた。しかし、その後、議会政治の運営が政党を中心に行われるようになると、個々の議員も自己の属する政党やそれを支持する選挙民の階級的利益を代表することになり、政治の方向は利益代表的性格をもつ政党間の力関係によって定まるという現象が必然化した。
 また個々の議員は自己の選挙区の利益代表として行動することによって票の収集と選挙資金の確保を図る。さらに現代社会の構造は複雑・多岐にわたり、人々の利害もきわめて多様化しているので、2ないし5ほどの政党を通じて各職能集団の利益を議会に反映させ実現することは困難な状況となり、ここに、各利益集団の組織化が急速に進み、政党・政府・議会などに圧力をかけるいわゆる圧力団体現象が広範にみられるようになる。こうなると各圧力団体と議員とが結び付いて「族議員」となり、議員が特定集団の利益代表として系列化され行動する政治システムが固定化される。[田中 浩]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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