dramatic poetryの訳語。詩の形式の一種で、直接上演を目的としなくても対話の劇形式で書かれた詩。詩劇の同義語として使われることもある。東西を問わず古来演劇は韻文劇であり、台詞(せりふ)は詩型をとっていた。近代に入ると写実的傾向が強まり、韻文劇の空疎さが指摘されて、散文劇が主流となってきたが、それでも19世紀のロマン派の詩人たちは韻文劇の伝統を捨てず、バイロンの『マンフレッド』(1817)、シェリーの『プロメテウス解縛(かいばく)』(1820)などの劇詩が書かれた。近代日本ではバイロンの影響の濃い北村透谷(とうこく)の『蓬莱曲(ほうらいきょく)』(1891)、島崎藤村の『悲曲琵琶(びわ)法師』(1893)などが劇詩とよばれる。
[藤木宏幸]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… だが,それだからといって,韻文作品がすなわち詩であるということにはならない。韻文で書かれた伝承的英雄物語(叙事詩)や,韻文で書かれた運命劇(劇詩)は,かつてはそれぞれ詩の重要な一部門をなすと考えられていたが,今日ではむしろ,詩としてよりも物語として,演劇としての特性から評価される傾向にあり,詩はもっぱら抒情詩を中心として考えられるようになった。この傾向は,文芸思潮史の上では,西欧の18世紀後半から19世紀にかけてのロマン主義以降に顕著となったもので,時代的にははるかに遅れて発足した日本の新体詩においても,その最初期にこそ叙事詩や劇詩,さらには教訓詩などが試みられたものの,ロマン主義思潮の導入とともに同じ傾向を示すようになった。…
※「劇詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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