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加徴米 かちょうまい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

加徴米
かちょうまい

平安,鎌倉時代,公領,荘園において規定の年貢以外に徴収される米納の付加税。国司や荘園領主は加徴米により増税をはかった。加徴米の制度は奈良時代からあったが,特に鎌倉時代,加徴米と称して年貢を横領する地頭が多かったので,文治2 (1186) 年太政官符により平家没官領以外に地頭が加徴米を課することが禁止された。

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デジタル大辞泉の解説

かちょう‐まい【加徴米】

公領荘園で、一定の年貢以外に徴収する米。鎌倉時代には地頭の収入となった。

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百科事典マイペディアの解説

加徴米【かちょうまい】

荘園・公領において年貢(ねんぐ)のほかに徴収された付加米。承久(じょうきゅう)の乱後,新補(しんぽ)地頭の加徴米は反当り5升。江戸時代,小作料を意味したこともある。

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世界大百科事典 第2版の解説

かちょうまい【加徴米】

荘園・公領において,正規の正税官物・年貢に加算して徴収される米のこと。989年(永祚1)の《尾張国郡司百姓等解文》に国司藤原元命が非法に〈租穀三斗六升〉を加徴したことがみえ,1017年(寛仁1)には醍醐寺領伊勢国曾禰荘に対し,国司が〈加徴米三十石〉を課している。これに対し88年(寛治2)の醍醐寺領越前国牛原荘内検帳によると,反別5斗の所当のほかに反別5升の加徴米がみえ,ここに加徴米の新しい形がみられる。

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大辞林 第三版の解説

かちょうまい【加徴米】

公領・荘園で正規の年貢に加えて徴収する米。鎌倉時代、新補地頭には反別五升の加徴米が認められた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

加徴米
かちょうまい

公領・荘園(しょうえん)において官物(かんもつ)や年貢のほかに徴収された付加米。平安時代後期にも存在を確認することができるが、その内容は多様で一律に論じることはできない。明確に現れるのは鎌倉期の地頭得分(じとうとくぶん)の一つとしての加徴米で、その初期は、地域の先例によって額が左右され不定であった。しかし承久(じょうきゅう)の乱(1221)後に設置された新補率法(しんぽりっぽう)地頭は、一律反別5升と定められ、地頭給田以外の耕地から徴収しうることになった(鎌倉幕府追加法23条)。その規定によれば「(加徴は)正税(しょうぜい)官物の内たるの条もちろんなり」とあって、官物・年貢のうちから割(さ)き取られるのが原則であった。また、江戸時代には小作料を加徴米とよぶ所があった。[木村茂光]

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