精選版 日本国語大辞典 「勘定吟味役」の意味・読み・例文・類語
かんじょう‐ぎんみやく カンヂャウ‥【勘定吟味役】
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江戸幕府の役職の一つ。勘定組頭(くみがしら)以下の職務の点検・監督にあたる。勘定奉行の政策についても意見を加え、伺書(うかがいしょ)や勘定帳に連署した。勘定所内では勘定奉行に次ぐ地位で、老中の直接支配を受けることから権限は大きく、勘定奉行以下に非違あるときは老中に開陳する特権をもつ。1682年(天和2)佐野正周(まさちか)・国領重次(こくりょうしげつぐ)の2名を任命したのが最初で、当初は勘定頭差添役(かんじょうがしらさしぞえやく)と呼ばれ、1688年(元禄元)頃より勘定吟味役と呼ばれるようになった。1699年以降空席となっていたが、1712年(正徳2)新井白石の建議により2名が任ぜられ、1722年(享保7)に公事方(くじかた)・勝手方(かってかた)に分割、公事方は訴訟の裁決の当否を判定、評定所(ひょうじょうしょ)に列する。勝手方は貢租徴収、米金の出納など勘定所事務を監査する。1867年(慶応3)廃止。定員2~4名、500石高、役料300俵。属僚に吟味方改役(あらためやく)・吟味方下役(したやく)がある。
[大野瑞男]
『松平太郎著『江戸時代制度の研究』復刻版(1993・柏書房)』
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江戸幕府の役職。老中支配。1682年(天和2)創置。99年(元禄12)一時廃止されたが,新井白石の献言により1712年(正徳2)再置され,1867年(慶応3)まで存続。一時廃止時までは勘定頭差添役・勘定吟味とよばれていた。定員ははじめ3人だったが,享保年間に増員され4~6人となった。職務は勘定所における金穀の出納,封地分与,幕府直轄領の年貢徴収および郡代・代官の勤怠,金銀改鋳などの監察であった。また勘定所構成員の不正を老中に報告する権限をもっていた。さらに勘定所の経費の決定には吟味役の同意を必要とした。役高500石,役料300俵。
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