出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報
国立大学法人。1960年(昭和35)に創設された国立北見工業短期大学が前身。1966年に工学系単科大学として設置された。当初、機械工学、電気工学、工業化学、土木工学の4学科であったが、その後改組され、2010年(平成22)時点で、機械工学、社会環境工学、電気電子工学、情報システム工学、バイオ環境化学、マテリアル工学の6学科が置かれている。1984年には大学院工学研究科が開設され、2010年時点で、機械システム、電気電子、情報システム、化学システム、土木開発など9工学専攻が置かれている。附属施設に機器分析センター、未利用エネルギー研究センター、ものづくりセンターなどがある。2004年4月、国立大学法人法施行に伴い、国立大学法人となる。所在地は北海道北見市公園町165。
[馬越 徹]
『北見工業大学編・刊『北見工業大学二十五年史』(1985)』▽『北見工業大学編・刊『北見工業大学創立40周年記念誌――自然と調和するテクノロジーの発展を目指して』(2000)』
北海道北見市にある。1960年(昭和35)前身である北見工業短期大学(機械科,応用化学科)が設置され,66年の同短期大学廃止後,北見工業大学が設置された。基本理念は「人を育て,科学技術を広め,地域に輝き,未来を拓く」で,開学以来,多彩な高度専門人材,技術者を輩出している。学生数は2065人(2016年5月現在)。道東の寒冷地という所在地の特色を生かした教育研究活動も盛んで,大学院工学研究科の博士後期課程には「寒冷地・環境・エネルギー工学専攻」という専攻がある。ここでは工学技術によって広く地域社会に貢献できる研究を積極的に推進している。また,高齢化や過疎化が深刻な問題となっているオホーツク地域にあって,工学と医学の分野を融合した学際的な教育研究,農業地帯に関する多彩な取組みも行われている。学生支援,修学支援も手厚く,1人の教員が4~5人の個別担任として入学から卒業までサポートする体制が構築され,就職率も全国有数の実績がある。
著者: 蝶慎一
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