十刹(読み)じっさつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

十刹
じっさつ

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十刹
じっせつ

禅宗で五山に次ぐ格式をもった 10ヵ寺。もともと中国の呼称であるが,日本でもこれにならって,元中3=至徳3 (1386) 年,京都,鎌倉にそれぞれ 10ヵ寺が制定された。中国の十刹は,天寧万寿永祚寺 (杭州) ,護聖万寿寺 (湖州) ,大平興国寺 (建康) ,報恩光孝寺 (蘇州) ,雪竇山資聖寺 (明州) ,竜翔寺 (温州) ,崇聖寺 (福州) ,宝林寺 (ぶ州) ,雲巌寺 (蘇州) ,天台山国清教忠寺 (台州) 。京都十刹は,等持寺臨川寺真如寺安国寺宝幢寺普門寺,広覚寺,妙光寺大徳寺,竜翔寺。鎌倉十刹は,禅興寺,瑞泉寺東勝寺,万寿寺,大慶寺,興聖寺東漸寺万福寺,法泉寺,長楽寺

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デジタル大辞泉の解説

じっ‐さつ【十刹】

じっせつ(十刹)

じっ‐せつ【十刹】

臨済宗で、五山に次ぐ寺格の10の寺院。日本でも、南宋の制に従って興国3=康永元年(1342)に定めたが、その後変動があった。元中3=至徳3年(1386)に、京都十刹の等持寺・臨川(りんせん)寺・真如寺・安国寺・宝幢(ほうどう)寺・普門寺・広覚寺・妙光寺・大徳寺・竜翔寺と、関東十刹(鎌倉十刹)の禅興寺・瑞泉(ずいせん)寺・東勝寺・万寿寺・大慶寺・興聖(こうしょう)寺・東漸寺・万福寺・法泉寺・長楽寺が定められた。じっさつ。

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大辞林 第三版の解説

じっさつ【十刹】

〔「さつ」は漢音〕

じっせつ【十刹】

臨済宗で、五山に次ぐ寺格の一〇の寺。中国に始まり、日本でも1341年、室町幕府が浄妙寺・禅興寺・聖福寺・山城万寿寺・東勝寺・相模万寿寺・長楽寺・真如寺・安国寺・豊後万寿寺を定めた。のち、たびたび改定され、一六世紀末には、全国で六十余寺となった。

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事典・日本の観光資源の解説

十刹

禅宗寺院の格式を示す。南宋がインドの制度にならい、それを日本でも取り入れ1342(康永1)年に足利尊氏五山十刹を定めた。
[観光資源] 安国寺〈廃寺〉 | 浄智寺 | 聖福寺 | 真如寺 | 禅興寺〈現・明月院〉 | 長楽寺 | 東勝寺〈廃寺〉 | 万寿寺〈廃寺〉 | 万寿寺 | 万寿寺

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世界大百科事典内の十刹の言及

【五山・十刹・諸山】より

…禅林(禅宗寺院)の官寺制度における3段階からなる寺格で,五山を最高位とする。官僚階級との接近をみた中国宋代の禅林は,一般社会の官僚機構を禅林運営に導入して官寺制度を確立し,インドの五精舎・十塔所にちなんだといわれる五山・十刹は南宋代に設定された。最上位の5ヵ寺の禅寺である五山は,径山(きんざん)興聖万寿禅寺,北山景徳霊隠(りんにん)禅寺,太白山天童景徳禅寺,南山浄慈(じんず)報恩光孝禅寺,阿育王山広利禅寺で,五山に次ぐ十刹は永祚寺,万寿寺,興国寺,光孝寺,資聖寺,竜翔寺,崇聖寺,宝林寺,雲岩寺,教忠寺の10ヵ寺である。…

【五山・十刹・諸山】より

…禅林(禅宗寺院)の官寺制度における3段階からなる寺格で,五山を最高位とする。官僚階級との接近をみた中国宋代の禅林は,一般社会の官僚機構を禅林運営に導入して官寺制度を確立し,インドの五精舎・十塔所にちなんだといわれる五山・十刹は南宋代に設定された。最上位の5ヵ寺の禅寺である五山は,径山(きんざん)興聖万寿禅寺,北山景徳霊隠(りんにん)禅寺,太白山天童景徳禅寺,南山浄慈(じんず)報恩光孝禅寺,阿育王山広利禅寺で,五山に次ぐ十刹は永祚寺,万寿寺,興国寺,光孝寺,資聖寺,竜翔寺,崇聖寺,宝林寺,雲岩寺,教忠寺の10ヵ寺である。…

※「十刹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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