叉手(読み)サシュ

デジタル大辞泉の解説

さ‐しゅ【×叉手】

腕を組むこと。転じて、手出しをしないこと。拱手(きょうしゅ)。
しゃしゅ(叉手)

さ‐す【×手】

さしゅ(叉手)1」に同じ。
「―して首を伸べて」〈太平記・一〇〉

さ‐で【×叉手】

叉手網(さであみ)

しゃ‐しゅ【×叉手】

仏教で、合掌に次ぐ礼法。礼拝のとき、握った右手を左手でおおい、またはその逆をし、胸に当てる。
両手の指と指を組み合わせること。
「―してじっしりと落ち着き」〈洒・里靏風語〉

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大辞林 第三版の解説

さしゅ【叉手】

両手を組み合わせること。さす。しゃす。 「独り帳然として-低頭する/世路日記 香水
手をこまぬくこと。物事に手を出さないこと。拱手きようしゆ。さす。しゃしゅ。
しゃしゅ(叉手)」に同じ。

さす【叉手】

さしゅ(叉手)」に同じ。
扠首さす」に同じ。

さで【叉手】

叉手網」に同じ。 「 -さすに衣手濡れぬ/万葉集 1717

しゃしゅ【叉手】

〘仏〙 合掌に次ぐ礼法。左手を親指を内にして握り右手でおおって乳の高さに挙げること。
さしゅ(叉手)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

さ‐しゅ【叉手】

〘名〙
① 両手を胸の前で重ね合わせること。また、手をこまぬくこと。腕をくむこと。転じて、手を束(つか)ねて何もしないこと。拱手(きょうしゅ)
※菅家後集(903頃)奉感見献臣家集之御製「犬馬微情手表、冰霜御製遍身侵」
※百丈清規抄(1462)四「侍者は住持のあとに叉手して行ぞ」 〔後漢書‐馬援伝〕

さ‐す【叉手】

〘名〙 =さしゅ(叉手)新撰字鏡(898‐901頃)〕

しゃ‐しゅ【叉手】

〘名〙
① 両手の指と指を組むこと。しゃす。
※洒落本・里風語(1772‐81頃)「鐘聞たやうに叉手(シャシュ)してじっしりと落つき」
② 仏語。礼法の一つ。胸の前で、十指と二つの掌を合わせること。また、その礼。しゃす。
正法眼蔵(1231‐53)洗浄「衆家きたりてたちつらなれば叉手して揖(いっ)すべし」 〔禅苑清規‐一・赴茶湯〕

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