各・各々(読み)おのおの

大辞林 第三版の解説

おのおの【各・各々】

( 名 )
(人間について)ひとりひとり。めいめい。各自。 「 -の義務」 「 -一つずつ持つ」
(事物について)ひとつひとつ。それぞれ。各個。 「 -の条項を参照する」
( 代 )
二人称。多人数に向かって呼びかける語。皆さん。 「これ御覧ぜよ、-/平家 3

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精選版 日本国語大辞典の解説

おの‐おの【各・各々】

[1] 〘名〙 多くのものそれぞれ。めいめい。各自。
伊勢物語(10C前)八六「いと若き男、若き女をあひいへりけり。をのをの親ありければ、つつみていひさしてやみにけり」
[2] 〘代名〙 対称。多人数に向かって呼びかける語。皆さん。あなたがた。
※平家(13C前)三「是御覧ぜよ、をのをの」
[語誌](1)中世初期の軍記物語あたりから対称代名詞用法が生じ、中世後期の狂言・キリシタン資料などにも丁寧な表現として使われている。
(2)近世に入るとやや固苦しい表現となり、対称代名詞の用法も丁重な物言いや武士の改まった表現として使われることが多く、代名詞としては近代には廃れた。

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