含め煮(読み)フクメニ

デジタル大辞泉 「含め煮」の意味・読み・例文・類語

ふくめ‐に【含め煮】

野菜・芋・くりなどを、たっぷりした煮汁で味がしみ込むまで柔らかく煮ること。また、その煮物。含ませ。
[類語]煮物煮付け煮染め煮転がし煮浸し旨煮煮込み煮凝にこごじぶ煮角煮兜煮煮魚筑前煮従兄弟煮甘露煮時雨煮佃煮

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「含め煮」の意味・わかりやすい解説

含め煮
ふくめに

煮汁を材料に多く含ませる煮方。煮汁で煮たあと、材料を煮た汁の中にそのまま置き、いったん材料から煮汁に溶け込んだ持ち味を、ふたたび材料に戻す煮方である。含ませ方に2種ある。一つは、材料を煮汁の中でゆっくり煮て味を含ませたうえ、なおもそのままにして含ませる方法で、高野豆腐、イモ、湯葉などに適する。もう一つは、材料を煮汁の中で煮て、材料と煮汁を別々に冷ましてから、ふたたび材料を煮汁に戻して含ませる方法で、色のあがりをたいせつにする料理に向いている。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「含め煮」の解説

ふくめに【含め煮】

いも類野菜類・麩・高野豆腐などの材料を多量の薄味の煮汁で、味を含ませるようにして時間をかけて煮ること。また、その料理。◇「含ませ」「煮含め」などともいう。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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