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囃し物(囃子物) はやしもの

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世界大百科事典 第2版の解説

はやしもの【囃し物(囃子物)】

中世後期に流行した風流(ふりゆう)系の芸能で,〈拍子物〉とも記す。芸態は風流傘などを中心に,趣向のある仮装をした者や作り物などを,笛,太鼓,小鼓,鉦(かね)などで囃すもので,歌謡をともなう例も多い。十数人から数十人の者が組をつくり,正月の松囃子(まつばやし),左義長(さぎちよう),盆,祭礼などに囃しながら要所をまわるが,その具体的ようすは《看聞日記》や《桂川地蔵記》に詳しい。室町時代中期以降には,囃子物のまわりに踊り衆が付くようになり,風流踊が誕生する。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の囃し物(囃子物)の言及

【狂言謡】より

…狂言の中でうたわれる謡の総称。狂言は,能に比べると相対的には写実的なせりふ劇だが,筋の展開上,歌謡を挿入することも多く,現行曲の60%以上は,なんらかの形で歌舞の要素を含む。また,狂言師の演技は,せりふやしぐさの稽古から入るのではなく,謡によって声の訓練,舞によって体の動きの基礎がつくられる。狂言謡は多種多様にわたるが,劇的用途の上から劇中歌と特定狂言謡とに分けられる。劇中歌とは,狂言の演目から独立している小曲で,複数の演目に自在に流用される謡をさす。…

【風流】より

…華やかな趣向のある意匠をいう。〈風流(ふうりゆう)〉は,《万葉集》では〈みやび〉と訓じ,〈情け〉〈好き心〉などの意も含んでいたが,平安末期から中世にはもっぱら〈ふりゅう〉と読まれ,祭りの山車(だし)や物見車に施された華美な装飾,その警固者の奇抜な衣装,宴席に飾られた洲浜台(すはまだい)の趣向などを総称するようになった。これら貴族社会の風流は,しばしば朝廷から禁令が出るほどに華美なものであったが,南北朝期に入ると力をつけてきた町衆や地方の有力農民層にも浸透し,とくに彼らが担い手となった祭礼の芸能の中で大きく花開いた。…

※「囃し物(囃子物)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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