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堅魚木 かつおぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

堅魚木
かつおぎ

葛緒木,鰹木勝男木などとも書く。神社建築の本殿の棟上に広く用いられている棟飾りの一種。棟の上に棟と直角方向に太い丸太を並べたもの。本来の用途は,草ぶきの屋根が風に飛ばされないように,棟と構造体をつなぐ部材として用いられたと考えられるが,のちには社格や権威の象徴のために用いられるようになった。

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百科事典マイペディアの解説

堅魚木【かつおぎ】

勝男木とも書く。形が鰹節に似るためこの名があるといわれる。神社の本殿屋上棟木に直角の方向に並べられる木。実用的意味よりも荘厳を添えるためのもの。大嘗宮で8本,住吉造で5本,神明造で10本,大社造で3本,春日造では細く黒塗りなどである。→千木(ちぎ)

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世界大百科事典 第2版の解説

かつおぎ【堅魚木】

勝男木,葛緒木とも書く。神社建築や古墳時代豪族の住宅の棟上に横たえて並べた円柱状の装飾の部材。形が鰹節に似るところからこう呼ばれたという。発生的には棟おさえの役目,棟を固める針目を覆い雨水の浸透を防ぐためのものと考えられるが,家形埴輪(はにわ)にはすでに,装飾化しているものがみられる。天皇など高貴な人物の住いシンボルとして成立し,のちに神社建築のシンボルとして用いられるようになったと思われる。大嘗宮では8本,住吉大社では5本,伊勢神宮の内宮本殿は10本,外宮は9本,出雲大社では3本を揚げる。

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世界大百科事典内の堅魚木の言及

【神社建築】より

…それによると,神域の中心的施設である大宮院は四重の垣をもち,もっとも内側の瑞垣(みずがき)のなかに正殿と東宝殿,西宝殿があった。正殿は正面3間,側面2間,掘立柱,板壁,切妻造,茅葺きで,四周にめぐらした高欄つきの縁,破風を延長してつくった千木(ちぎ),棟上に置く堅魚木(かつおぎ),両妻に壁から独立して立つ棟持柱(むなもちばしら)などをもち,総じて今日の正殿の姿と大差ないこの形式を一般に神明(しんめい)造という(図1)。一方,現在の二つの宝殿は正殿を小規模にし簡略化した形であるが,中世以前の形式はこれと異なり,板倉の構法によってつくられていた。…

※「堅魚木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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