塩化コバルト(Ⅱ)(読み)エンカコバルト

化学辞典 第2版の解説

塩化コバルト(Ⅱ)
エンカコバルト
cobalt(Ⅱ) chloride

CoCl2(129.84).コバルト,酸化コバルト炭酸コバルトまたは水酸化コバルトに塩酸を作用させ,濃縮すると六水和物が得られ,それを140 ℃ で脱水すると無水物が得られる.青色の潮解性結晶.密度3.36 g cm-3.融点724 ℃(塩化水素中),沸点1049 ℃.加熱すると昇華する.水に易溶.水溶液は紅色だが,濃溶液,加熱された水溶液は青色を示す.エタノール溶液なども青色.六水和物:ルビー赤色の結晶.密度1.92 g cm-3.融点86 ℃.加熱すると青色になる.水,エタノールに易溶.コバルト(Ⅱ)塩中もっとも普通のもので,ほかのコバルト塩やコバルト錯体の原料になる.そのほかの水和物もあるが,水分子の数が多いものは赤色,少ないものは青色を示す.湿度指示薬,顔料の原料,染色(アンモニア吸収剤),触媒,コバルトガラスの製造,パッチテスト試薬などに用いられる.[CAS 7646-79-9:CoCl2][CAS 16544-92-6:CoCl2・2H2O][CAS 7791-13-1:CoCl2・6H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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