(読み)じゅく

精選版 日本国語大辞典 「塾」の意味・読み・例文・類語

じゅく【塾】

〘名〙
① 門の側の堂舎。門の両わきにある建物。〔爾雅‐釈宮〕
子弟学術を教授する私設学舎私塾私学
※鳴鶴相和集(1849)与池田草庵書「僕致仕以来、欲塾於静地久矣」
③ 上級校への進学や、珠算書道など、特殊技能習得のための、学問や技術を教授する私営学校
※青い月曜日(1965‐67)〈開高健〉二「英会話ブームで大阪市内に無数の塾や速成学校ができたが」 〔礼記‐学記〕
修学のための子弟の寄宿舎

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デジタル大辞泉 「塾」の意味・読み・例文・類語

じゅく【塾】

年少者に学問・技芸を教える私設の小規模な学舎。「に通う」「珠算
勉学する生徒の寄宿舎。
[類語]学習塾予備校学校学園学院学窓がくそう学舎学び学堂教えの庭学びの庭学府スクール尊敬貴校御校

じゅく【塾】[漢字項目]

常用漢字] [音]ジュク(呉)
私設の学舎。「塾生塾長塾頭家塾義塾私塾村塾
[名のり]いえ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塾」の意味・わかりやすい解説


じゅく
private school

公的な学校システムの外に位置する私的な学校で,一般に資格を付与する権限をもたない。塾は元来「門の両脇に設けられた部屋」の意で,その小部屋で家族や使用人にものを教えたことから,私的な教育の場をさすようになった。現在,塾の中心的位置を占めるものは学習塾であるが,ほかにもスポーツそろばんなど,さまざまな稽古事の塾もある。また学習塾にも,学校進学のための受験塾と,授業内容の補習を目的とした補習塾がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「塾」の意味・わかりやすい解説

塾 (じゅく)

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【私塾】より

…主として江戸時代の学問,武芸,その他いろいろの芸道に関する民間教育機関をいい,教育の対象となったのは成年である。私塾はいずれの場合も教師の自宅が教場となり,寺子屋と同様に教師と経営者とが同一人物で,これを塾主と呼ぶ。この点では教育者と経営者とが分離している郷学や藩校(藩学)のような学校とは異なっている。…

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…六甲とは日のかぞえかたの基本となる干支,五方とは東西南北と中央の方角のことである。 児童教育の機関としては,家塾をはじめ,500戸単位の党と呼ばれる集落に〈庠(しよう)〉,1万2500戸単位の術(すい)と呼ばれる集落に〈序〉が設けられたなどといわれるけれども,詳しいことはわからない。時代がくだって,後漢の王充が8歳のときに入学した〈書館〉には100人以上の児童が在籍しており,簡単な読み書きが教えられた。…

※「塾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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