変ずる(読み)ヘンズル

デジタル大辞泉 「変ずる」の意味・読み・例文・類語

へん・ずる【変ずる】

[動サ変][文]へん・ず[サ変]
変わる。改まる。変化する。「心が―・ずる」
変える。改める。変更する。「約束を―・ずる」
変わって他の姿になる。化身けしんする。
「仏などの―・じ給へるとなむおぼゆる」〈浜松・二〉
[類語]変わる化する動く移る変える移ろう転ずる化ける改まる変化する転化する変質する一変する一転する様変わりする豹変ひょうへんする急変する激変する変転する変動する変移する移行する推移する変遷する転変する流転する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「変ずる」の意味・読み・例文・類語

へん‐・ずる【変】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]へん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙
    1. かわる。改まる。変化する。変じる。
      1. [初出の実例]「地獄たちまちに変じて」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)天仁三年二月二八日)
    2. 化身(けしん)する。ばける。姿がかわる。変じる。
      1. [初出の実例]「仏などのへんじ給へるとなんおぼゆる」(出典:浜松中納言物語(11C中)二)
    3. 動植物などで、変種が生じる。変じる。
      1. [初出の実例]「菊は、〈略〉其種類多くして、数ふべからず、是また種て変ずるに因れり」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]へん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙 かえる。変更する。変じる。
    1. [初出の実例]「火を変じて池と成ししかば」(出典:観智院本三宝絵(984)上)
    2. 「心を変ぜぬは稀なり」(出典:太平記(14C後)二九)

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