転変(読み)テンペン

デジタル大辞泉 「転変」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぺん【転変】

[名](スル)《古くは「てんべん」とも》物事が移り変わること。生滅変化すること。「世相がめまぐるしく転変する」「有為うい転変
[類語]変わる変化変遷変動変転流転変移推移移り変わり移る変ずる化する改まる移ろう動く変える化ける転化する変質する一変する一転する様変わりする豹変ひょうへんする急変する激変する移行する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「転変」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぺん【転変】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「てんべん」とも )
  2. うつりかわること。変化すること。変遷。
    1. [初出の実例]「是汝与吾、従無始来、更生代死、転変無常」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. 「無常てんぺん憂喜ての裏をかへす世の中に」(出典:撰集抄(1250頃)一)
    3. [その他の文献]〔墨子‐非楽上〕
  3. 変化(へんげ)自在であること。
    1. [初出の実例]「我転変(テンベン)通力にて、衆徒を残らずたばかって」(出典:浄瑠璃・義経千本桜(1747)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「転変」の読み・字形・画数・意味

【転変】てんぺん

変化。

字通「転」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android