デジタル大辞泉
「改まる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あらたま・る【改・革】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- ① 物事が新しくなる。古いものが新しいものに替わる。新しい段階に入る。入れ替わる。変化する。
- [初出の実例]「物は皆新(あらたまる)吉しただしくも人は古りゆくよろしかるべし」(出典:万葉集(8C後)一〇・一八八五)
- 「年あらたまりてなにごとかさふらふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
- 「人の心みなあらたまりて、ただ馬、鞍をのみ重くす」(出典:方丈記(1212))
- ② 物事が改善される。前よりもずっとよくなる。面目が一新される。
- [初出の実例]「『あらたまらざるものは心なり』とのたまへば」(出典:枕草子(10C終)四九)
- [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕
- ③ ことさらに態度を整えてきちんとする。堅苦しい他人行儀の態度やことばつきになる。「あらたまって」の形で副詞的にも用いる。
- [初出の実例]「ヲヲ、改った願とは何事じゃ」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)二)
- 「改って外出をする時を除くの外は」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
- ④ ( 「革」の字の訓読語として ) 病気が重くなる。容態が悪化する。危篤になる。
- [初出の実例]「急に病気があらたまって、重態におちた」(出典:雪夫人絵図(1948‐50)〈舟橋聖一〉一)
- [その他の文献]〔礼記‐檀弓・上〕
- ⑤ 怠る。
- [初出の実例]「あらたまる心許さず一筋に誠ばかりで悪を去る年」(出典:黒住教教書(1909‐20)歌集)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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