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大滝根山 おおたきねやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大滝根山
おおたきねやま

福島県東部,阿武隈高地中央にある山。標高 1192m。山頂は平坦面をなし隆起準平原上の残丘。西の山腹には南北 3km,幅 500mにわたって仙台平石灰岩台地が広がる。大小のドリーネがあり,西麓には鍾乳洞がある。花崗岩山地であるが,頂上付近には斑糲 (はんれい) 岩,石灰岩の部分がある。山頂からは太平洋や,那須,吾妻の諸火山を一望に収められる。入水鍾乳洞は地形学上貴重なもの。東方の平伏 (へぶす) 沼はモリアオガエルの日本有数の繁殖地で,ともに天然記念物阿武隈高原中部県立自然公園に属する。登山口は JR磐越東線の神俣駅。

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百科事典マイペディアの解説

大滝根山【おおたきねさん】

福島県阿武隈高地の中央にある同高地の最高峰。標高1192m。花コウ岩よりなる隆起準平原中の残丘で,頂上から太平洋,那須岳,磐梯山の展望がすぐれる。キリシマツツジシャクナゲが群生し,西斜面の石灰岩台地仙台平には入水鍾乳洞(天然記念物),鬼穴などカルスト地形がみられ,石灰岩採掘場がある。
→関連項目滝根[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

おおたきねやま【大滝根山】

大竹山,大岳,霧島岳ともいう。福島県東部,阿武隈高地中央部にある山。標高は1193mで同高地の最高峰。田村郡常葉(ときわ)町,滝根町,大越町および双葉郡川内村にまたがる。山体の大半は花コウセン緑岩からなるが,山頂付近には蛇紋岩や緑色片岩の部分もある。山頂付近はなだらかな緩斜面を残しており,川内村高田島では,かつてこの山頂付近を夏季の放牧場に利用していた。現在はその一部が航空自衛隊レーダー基地に利用されており,また山地の南東斜面の一部は阿武隈高原牧場となっている。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔福島県〕大滝根山(おおたきねやま)


福島県東部、阿武隈(あぶくま)高地の最高峰。標高1192m。隆起準平原中の残丘(ざんきゅう)で、花こう閃緑(せんりょく)岩からなる。西側山腹の仙台平(せんだいひら)は石灰岩台地でカルスト地形が発達し、天然記念物の入水鍾乳洞(いりみずしょうにゅうどう)・あぶくま洞ほか鍾乳洞が点在する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大滝根山
おおたきねやま

福島県東部、田村市滝根町地区、同市常葉(ときわ)町地区と双葉(ふたば)郡川内(かわうち)村との境界にある山。阿武隈(あぶくま)高地の最高峰で、標高1192メートル。花崗閃緑(かこうせんりょく)岩からなり、西側斜面には仙台平(ひら)とよばれる石灰岩台地があり、入水(いりみず)、あぶくまの鍾乳洞(しょうにゅうどう)がある。山頂には自衛隊のレーダーサイトがある。山頂付近は明治初年までは広い草山で、馬の放牧が行われていた。現在はツツジなどの低木が群生し、展望がよい。阿武隈高原中部県立自然公園の一部、JR磐越(ばんえつ)東線大越(おおごえ)駅から登山道がある。[安田初雄]

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世界大百科事典内の大滝根山の言及

【阿武隈高地】より

…地形は隆起準平原の特徴を示し,なだらかな斜面と丸みを帯びた定高性山稜,広く浅い谷などからなる。最高峰は高地のほぼ中央部にある大滝根山(1193m)で,その南の矢大臣山(965m),北東の檜山(993m)などとともにこの高地では最も起伏の大きい分水嶺を形成し,それより北へ日山(天王山,1058m),花塚山(919m),霊山と分水嶺が続く。その東には畑川破砕帯をはさんで,天明山,国見山,八丈石山,東大森などおもに新期花コウセン緑岩からなる500~600m級の山地が並び,主分水嶺との間に草野,古道,川内などの山間小盆地をはさんでいる。…

※「大滝根山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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