大館[市](読み)おおだて

百科事典マイペディア 「大館[市]」の意味・わかりやすい解説

大館[市]【おおだて】

秋田県北部の市。1951年市制。米代(よねしろ)川中流部の大館盆地と北部・東部山地を占め,1967年花矢(はなや)町を編入。中心市街は盆地東部の段丘上に発達,江戸時代小場氏(のち佐竹氏)の城下町,河港であった。奥羽本線花輪線の分岐点をなし,秋田自動車道が通じる。周辺に秋田杉の美林が多く,製材・木工業が盛んで曲木(まげき)細工特産,盆地では米を多産する。日本最大の黒鉱鉱床が分布することで知られたが,花岡鉱山は1973年終掘,釈迦内鉱山は1987年閉山,松峰,深沢両鉱山は1994年3月閉山した。秋田犬(天然記念物)・声良鶏(天然記念物)飼育本場。1993年北部の白神山地が世界遺産条約の自然遺産リストに登録された。2005年6月北秋田郡比内町,田代町を編入。913.22km2。7万8946人(2010)。

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