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家印 いえじるし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

家印
いえじるし

家の所有権や占有権を示すために材木や道具などにつける記号家紋が一族共通であるのに対し,は家ごとに異なるが,分家本家の家印を多少変えて用いることが多い。家印の記号が主として直線の組合せであるのは,もともと木に刻みつける木印から始ったことを示す。それを道具,家具などにもつけるようになり,焼印や筆書きも登場した。さらに都市において看板や商品にも使用するようになり,商標へと発展したものもある。

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デジタル大辞泉の解説

いえ‐じるし〔いへ‐〕【家印】

家々で自家の所有を示すために、道具類・船・倉などにつける符号屋号・商標になったものもある。

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百科事典マイペディアの解説

家印【いえじるし】

物の所有を示す家々の記号。器具などにつける。木印より複雑なものが多いが,やはり占有標識として発生したもので,家紋とは異なる。△,○などの記号を基本とし,同族間では本家・分家の関係が識別し得るようになっている。

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大辞林 第三版の解説

いえじるし【家印】

商家などで、自分の所有であることを明らかにするために道具類につけた記号。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

家印
いえじるし

各家の所有を示す占有標のこと。広義には木印、耳印、窯印、帆印なども含むが、一般には各家庭で用いる道具や下駄(げた)、傘など、家財につける印をいう。墨で書くこともあるが、のちには焼き印を用いるようになった。など、簡単な印に家名の文字などを組み合わせたものが多い。家印には、本家・分家関係を表すものもあり、同一系統の印をつけることにより、同族意識を強調したものであろう。家紋も家印の一種であるが、これは公家(くげ)が牛車(ぎっしゃ)などにつけた装飾的要素の強い印から、江戸時代に武家の紋章となり、一般に伝播(でんぱ)したもので、庶民の共同生活のなかから必然的に生じた家印とは、その発生においてやや性格を異にしている。しかし武家が用いた動機は他と識別することであり、家印の要素と同一である。[鎌田久子]
『『北小浦民俗誌』(『定本柳田国男集 25』所収・1964・筑摩書房)』

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世界大百科事典内の家印の言及

【木印】より

…木印はごく短期間の使用のため簡単に目印として付けるものであるが,より長期的に所有権や占有権を示すためのものとして焼判がある。焼判は道具類や履物に押されるもので,そこに示された家の印(家印)は木印よりはよほど複雑で,○(まる),∧(やま),(かぎ)などに数字や文字を入れるのが一般的である。しかし,明らかに木印を原型にもっているものや木印から変化したものも少なくない。…

※「家印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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