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金沢平野 かなざわへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金沢平野
かなざわへいや

石川県の中央部から南部にかけて日本海沿いに帯状に延びる平野。かつては加賀平野といった。北の河北潟から南の柴山潟まで長さ約 50km,最大幅約 15km。手取川犀川浅野川大聖寺川などが形成した扇状地三角州が連なり,中心は手取川の扇状地。海岸沿いに内灘砂丘などの砂丘があるため潟湖が発達した。降雪量が多く,春先にはフェーン現象が目立つ。県の中心地域で,犀川扇状地上の金沢市をはじめ,白山市小松市加賀市などが立地し,JR北陸本線,国道8号線,159号線,北陸自動車道が縦走している。県最大の米作地帯でもあり,早場米を産する。明治以後絹織物業が興り,のち化繊織物が主体となったが,近年では機械工業,電子工業が盛んとなっている。加賀温泉郷湯涌温泉があり,九谷焼,漆器,加賀友禅などの伝統工芸でも知られている。

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デジタル大辞泉の解説

かなざわ‐へいや〔かなざは‐〕【金沢平野】

石川県中南部にある細長い沖積平野。北東から南西方向に長さ約60キロメートル、幅約10キロメートル。北西側は日本海に臨み、南東側は白山山系に接する。同県の中心地帯で、金沢白山能美小松加賀の各市がならぶ。平野北部の海岸近くに潟湖(せきこ)の河北潟がある。加賀平野。石川平野。

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百科事典マイペディアの解説

金沢平野【かなざわへいや】

石川県中部の日本海に面する沖積平野。加賀平野とも。犀(さい)川,手取川などの沿岸には扇状地が発達,海岸付近には砂丘や河北潟などが発達する。一般に水田単作地帯で積雪も多い。
→関連項目石川[県]金沢[市]小松[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

かなざわへいや【金沢平野】

加賀平野とも呼ばれる。石川県の中・南部の日本海沿岸にある沖積平野。北部と南部の低湿地帯と,その中間にある排水のよい手取川の扇状地とに三分される。低湿地帯は縄文時代の海進期に入江となった所が,その後の海退と埋積作用によって陸化し,一部に潟湖を残した。北部は河北潟東岸の低湿地帯で,かつては水郷景観がみられた。河北潟の西側,海岸沿いに発達する内灘砂丘は幅約1km,最高所は標高53m,延長10kmに及ぶ大砂丘で,第2次世界大戦終戦まで陸軍の演習場にも利用され,戦後はアメリカ軍の試射場となったこともある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔石川県〕金沢平野(かなざわへいや)


石川県南西部、日本海沿いの沖積(ちゅうせき)平野。南北約60km、東西約10kmと狭長で、東は丘陵性山地に限られる。金沢・能美(のうみ)・小松(こまつ)・加賀(かが)・白山(はくさん)の各市があり、同県の行政・交通の中心。加賀平野とも。手取(てどり)川扇状地を中央に、その北と南には河北(かほく)潟や柴山(しばやま)潟など潟湖(せきこ)が残存する低湿地が広がる。海岸沿いには内灘(うちなだ)砂丘・小松砂丘がある。早場米産地として名高い水田単作地帯。砂丘・丘陵地では葉タバコやナシ・ブドウなどの果樹栽培が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金沢平野
かなざわへいや

加賀平野ともいう。石川県の南半部にある狭長な平野。ほぼ北東―南西方向に走り、長さ約60キロメートル、幅約10キロメートル。南東側は白山(はくさん)を主峰とする加賀山地、北西側は日本海に面し、海岸には砂丘が発達する。手取(てどり)、大聖寺(だいしょうじ)、梯(かけはし)、犀(さい)、浅野などの諸川が流れ、扇状地、三角州、潟が発達し、潟の多くは干拓された。早場(はやば)米の水田単作地帯で、砂丘や南部の丘陵地では果樹、畑作も発達する。県の中心地帯で、県都金沢のほか白山、小松、加賀市が並び、JR北陸本線、北陸自動車道、国道が縦貫し、金沢以東に北陸新幹線、IRいしかわ鉄道が走る。ほかに金沢港、小松空港がある。九谷(くたに)焼、漆器、加賀友禅(ゆうぜん)その他の伝統工業、繊維・機械工業が発達し、加賀温泉郷がある。[矢ヶ崎孝雄]

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世界大百科事典内の金沢平野の言及

【石川[県]】より

…その地形は羽咋(はくい)郡と河北郡の境で大きく加賀と能登に分けられる。加賀地方は大まかにいえば白山火山を中心とする山地(両白山地北部)と金沢平野に分けられる。山地部は南東端にある白山御前峰(ごぜんみね)(2702m)を直角頂として日本海の海岸線の斜辺に向かって大きく傾斜した直角三角形のような形をしている。…

※「金沢平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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