対馬市(読み)つしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「対馬市」の解説

対馬〔市〕
つしま

長崎県北西端に浮かぶ対馬を占める市。北は朝鮮海峡を挟んで朝鮮半島に,南は対馬海峡を挟んで壱岐島,九州本土に面する。日本と大陸を結ぶ要地にあって島の歴史は古く,朝鮮とのかかわりが深い。 2004年3月厳原町,上県町,上対馬町,豊玉町,美津島町,町の6町が合併して発足。対馬藩の城下町であった厳原が行政の中心で,厳原,美津島両町に商業が集積する。主産業は水産業で,一本釣りによるイカやブリの漁獲が多く,加工品のするめは特産品。島中南部の浅茅 (あそう) 湾ではタイ,ハマチ,真珠の養殖が行なわれる。内陸部は林業が中心で,造林とシイタケ栽培がさかん。市内には島の古い歴史を映して史跡,遺跡が多く,縄文・弥生時代の遺跡や矢立山古墳,根曽古墳群,金田城跡,対馬藩主宗家墓所などがある。自然は,竜良山 (たてらやま) 原始林などの原始林が多く残り,動植物もツシマヤマネコやツシテン,コウライキジヒトツバタゴなど固有種,大陸種の貴重なものも含めて多彩で豊富。島の北部から南部にいたる海岸線一帯は壱岐対馬国定公園に属する。国道 382号線が島を縦貫する。美津島に対馬空港があり,長崎,福岡と結ばれる。比田勝港厳原港からは博多港直行または壱岐経由のフェリーや高速艇が就航するほか,大韓民国・釜山港へ高速艇の国際定期便も通じる。面積 708.63km2。人口 3万1457(2015)。

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