厳原(読み)いずはら

精選版 日本国語大辞典 「厳原」の意味・読み・例文・類語

いずはら いづはら【厳原】

長崎県対馬市の地名壱岐博多との連絡港で、対馬唯一の貿易港。室町中期以来、対馬藩(そう)氏の城下町府中

いづはら【厳原】

〘名〙 ⇒いずはら

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デジタル大辞泉 「厳原」の意味・読み・例文・類語

いづはら【厳原】

長崎県、対馬つしま南部の地名。もとそう氏の城下町。港をもち、対馬の行政交通中心地

いずはら〔いづはら〕【厳原】

いづはら(厳原)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「厳原」の意味・わかりやすい解説

厳原
いづはら

長崎県西部,対馬の南端部を占める地域。旧町名。 1919年町制。 1956年久田,豆酘,佐須の3村と合体。 2004年3月上県,上対馬豊玉美津島,峰の5町と合併して対馬市となった。中心集落の厳原は日本と大陸を結ぶ交通の要地で,古くは対馬国国府が置かれた。文明 18 (1486) 年守護宗氏がここに居を構え,江戸時代には対馬藩 10万石の城下町であった。朝鮮貿易の基地で,長崎とともに鎖国期における開港場であった。西岸,朝鮮海峡に面する小茂田は元寇時の激戦地。その近くの対州鉱山は白鳳時代から銀山として知られ,近年では亜鉛,鉛の主要鉱山であったが,1973年に閉山した。農業は自給程度で,漁業はイカの漁獲が主。林業では従来木炭の生産が主であったが,第2次世界大戦後植林とシイタケ生産が進められてきた。竜良山 (たてらやま) 原始林は天然記念物,矢立山古墳,清水山城跡,対島藩主宗家墓所,金石城跡は史跡にそれぞれ指定されている。南東岸一帯は壱岐対馬国定公園に属する。国道 382号線が通り,博多港から定期船が就航

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改訂新版 世界大百科事典 「厳原」の意味・わかりやすい解説

厳原 (いづはら)

厳原(いづはら) (いずはら)

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世界大百科事典(旧版)内の厳原の言及

【府中】より

…対馬国下県(しもあがた)郡与良(よら)郷に属した地名(現,長崎県下県郡厳原(いづはら)町)。地名は677年(天武6)対馬国府が置かれたことに由来し,国府,府内とも記される。律令制下では国衙,国分寺が置かれ,対馬の政治,経済の中心であったが,平安時代から室町時代にかけては権力者が必ずしも本拠を置かず衰えた。宗氏も1408‐86年(応永15‐文明18)は本拠を上県(かみあがた)郡三根(みね)郷(現,峰町)佐賀(さか)に置き,15世紀後半の戸数は申叔舟の《海東諸国紀》によれば府中100戸,佐賀500戸である。…

※「厳原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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