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寿詞 よごと

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

寿詞
よごと

賀詞とも書く。祝賀の意を述べる朗読文。祝詞 (のりと) と同じく言霊信仰から発するが,祝詞と異なり,臣下から天皇に奏上し,天皇の長寿と治世の繁栄を祝福する善言,吉言と解される。また各民族の祖の王権への従属の伝承が語られることがあるので,単なる祝言ではなく,従属の誓詞としての性格をも含んでいる。

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デジタル大辞泉の解説

じゅ‐し【寿詞】

祝いの気持ちを述べた言葉や文章、また、詩歌。よごと。

よ‐ごと【寿詞/吉言】

天皇の御代の長く栄えることを祝う言葉。また、一般に、祝いの言葉。賀詞。
祈願の言葉。
「―をはなちて立ち居」〈竹取

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百科事典マイペディアの解説

寿詞【よごと】

善い言葉の意で,賀詞とも記す。祝詞(のりと)に対し,天皇の長寿・隆盛を祝福し,臣従を誓う善言・吉言。言霊(ことだま)信仰に基づく,呪言(じゅげん)的・神言的要素をもつ。
→関連項目ことほぎ

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世界大百科事典 第2版の解説

よごと【寿詞】

ヨゴトとは〈善い言葉〉の意で,賀詞とも書く。いわゆる言霊(ことだま)信仰に支えられて寿(ことほ)ぎ祝う言葉である。広義には《古事記》《日本書紀》の〈ほき歌〉や〈酒楽(さかほかい)の歌〉のごとき歌や,《古事記》の櫛八玉(くしやたま)神の〈御饗寿き(みあえほき)の詞(ことば)〉や《日本書紀》顕宗天皇条の〈室寿き(むろほき)の詞〉のような詞を含めるが,狭義には《延喜式》巻八〈祝詞〉所収《出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかむよごと)》と,藤原頼長の《台記別記》所収の1142年(康治1)奏上の《中臣寿詞(なかとみのよごと)》との2編をさしていう。

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大辞林 第三版の解説

じゅし【寿詞】

賀寿の意を述べた詩歌や文章。よごと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

寿詞
よごと

祭の儀式に唱えられる祝詞(のりと)のうちで、とくに祝賀の意味が濃いものを寿詞という。賀詞、吉詞とも書き、また「ほぎごと」とも読む。個人的な祝賀に用いるものとしては、新築の住宅を祝賀する「室寿詞(むろほぎのことば)」が伝えられている。公事(くじ)に用いられるものは、現御神(あきつみかみ)なる天皇に奏上する祝賀の詞である。践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)の辰日(たつのひ)の節会(せちえ)に神祇官(じんぎかん)の中臣(なかとみ)氏が奏上する「中臣(なかとみの)寿詞」は、「天神之(あまつかみの)寿詞」とも称し、神代以来の吉事を述べて御代(みよ)の長久を祝福するものである。藤原頼長(よりなが)の日記である『台記(たいき)』の別記に、近衛(このえ)天皇の康治(こうじ)1年(1142)の大嘗祭にあたり、神祇大副大中臣清親(おおなかとみのきよちか)が奏上した寿詞が収録されている。また『延喜式(えんぎしき)』祝詞のなかに載せる「出雲国造神(いずものくにのみやつこのかん)寿詞」は、出雲国造が新任されたとき、朝廷に参向して奏上する御代祝(みよほ)ぎの賀詞である。[土岐昌訓]

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