日本歴史地名大系 「足柄関」の解説
足柄関
あしがらのせき
足柄峠に設置された古代の関所。「風土記稿」は相模国足柄坂本・上野国碓氷坂置
関勘過
事」とあり、上野国で強盗が蜂起し被害がはなはだしいので足柄坂と
「将門記」によれば天慶二年(九三九)に蜂起した平将門は坂東への朝廷軍の来攻に対して足柄・碓氷の二関の固守を命じたといい、また「古今著聞集」によれば後三年の役に官を辞して陸奥の兄義家の救援に赴いた源義光は、足柄山は「さだめて関もきびしくて、たやすくとをす事もあらじ」と述べたと伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報