屋台とは可動の屋根付き台のことで、屋台店とは屋台を一定の場所に据えて食物を商う据え店のこと。京坂地方ではこれを「出し店」とよび、屋根のない台、移動しない仮小屋をも含めていた。江戸の明和(めいわ)年間(1764~72)ごろに出現し、江戸時代末期には外食の風習が広まったこともあり、すし屋、てんぷら屋を中心に江戸、京坂地方に数多く存在した。明治以後は都市の発展に伴い全国的に広がった。しかし、すし屋、てんぷら屋はしだいに店舗を構えるようになり、焼きとり、おでん類を酒とともに出す店やラーメン屋などが主体となった。このように実態は変化したが、江戸以来の庶民的で気楽な雰囲気は現代もなお続いているといえよう。
[佐々木日嘉里]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新