山県(市)(読み)やまがた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「山県(市)」の意味・わかりやすい解説

山県(市)
やまがた

岐阜県南西部にある市。2003年(平成15)山県郡高富町(たかとみちょう)、美山町(みやまちょう)、伊自良村(いじらむら)が合併、市制施行して成立した。市域の北部は白山山脈に連なる標高1000メートル内外の山地で、これらの山々を水源として南東流する武儀(むぎ)川、鳥羽川、伊自良川(いずれも長良川水系)などの流域におもな集落や耕地が展開する。国道256号、418号が通じる。岐阜市北部に接し、岐阜市への通勤者が多い。農林業が中心で、米・野菜のほかカキ、クリなどを栽培し、養鶏、養豚も行われる。室町時代の建造物である白山神社(はくさんじんじゃ)拝殿は国指定重要文化財である。人造湖の伊自良湖では釣りが楽しめる。また、芳香樹木が3000本以上植栽された四国山香りの森公園、豊かな自然が味わえるコテージ村「グリーンプラザみやま」などもある。面積221.98平方キロメートル、人口2万5280(2020)。

[編集部]


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