デジタル大辞泉 「峡」の意味・読み・例文・類語 かい〔かひ〕【▽峡】 《動詞「か(交)う」の連用形「交い」から。交差するところの意》両側に山が迫っている所。山と山の間。山かい。「月が山の―から覗のぞいて谷間に堆うずたかい屍しかばねを照らした」〈中島敦・李陵〉 きょう【峡〔峽〕】[漢字項目] [常用漢字] [音]キョウ(ケフ)(慣) [訓]はざま かい山と山とに挟まれた所。はざま。「峡谷/海峡・山峡・地峡」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「峡」の意味・読み・例文・類語 かいかひ【峡】 〘 名詞 〙 ( 「交(かい)」と同語源。交差するところの意から ) 山と山との間。両側に山のせまっている所。[初出の実例]「日下部(くさかべ)の 此方(こち)の山と 畳薦(たたみこも) 平群(へぐり)の山の 此方此方の 山の賀比(カヒ)に 立ち栄ゆる 葉広熊白檮(はびろくまかし)」(出典:古事記(712)下・歌謡) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「峡」の読み・字形・画数・意味 峡常用漢字 9画(旧字)峽人名用漢字 10画 [字音] キョウ(ケフ)[字訓] かい[字形] 形声旧字は峽に作り、夾(きょう)声。夾は左右に人を挟(さしはさ)む形。山のはざまの狭まったところを峽という。字はまた陜に作る。「かい」は「交ひ」、両山相迫って接するところをいう。[訓義]1. かい、山かい、たにあい、はざま。2. たに、谷川。3. 狭と通じ、せまい。[古辞書の訓]〔名義抄〕峽 セハシ・ヤマノカヒ・ホラ 〔字鏡集〕峽 ホラ・セハシ・キシ・ヤマノアヒ[熟語]峡哀▶・峡雨▶・峡雲▶・峡影▶・峡怨▶・峡猿▶・峡花▶・峡間▶・峡岸▶・峡禽▶・峡渓▶・峡景▶・峡険▶・峡谷▶・峡樹▶・峡城▶・峡色▶・峡水▶・峡束▶・峡▶・峡中▶・峡漲▶・峡天▶・峡内▶・峡風▶・峡門▶・峡▶・峡裏▶・峡流▶・峡旅▶・峡路▶[下接語]海峡・江峡・三峡・山峡・出峡・地峡・巫峡 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報