平川(市)(読み)ひらかわ

  • 平川

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

青森県中南部、津軽平野(つがるへいや)の南端に位置する市。2006年(平成18)、南津軽郡平賀町(ひらかまち)、尾上町(おのえまち)、碇ヶ関村(いかりがせきむら)が合併して成立。市名は西部を流れる平川による。東は十和田市、北は黒石(くろいし)市、南津軽郡田舎館(いなかだて)村、西は同郡大鰐(おおわに)町、平川を隔てて弘前(ひろさき)市に接し、南は秋田県。JR奥羽本線、弘南(こうなん)鉄道弘南線、国道7号、102号、454号(一部で102号と重複)、東北自動車道が通じ、碇ヶ関インターチェンジがある。近世、碇ヶ関(碇ヶ関番所)は、野内(のない)番所(青森市)、大間越(おおまごし)番所(西津軽郡深浦町)とともに津軽三関の一つに数えられ、三関のうち碇ヶ関の備えが最も厳重であったという。現在、市域北西部に広がる津軽平野では水稲、丘陵地では水稲とリンゴ、花卉(かき)や庭木の栽培、山間で木材の生産が行われている。山地はほとんどが国有林で、十和田八幡平(はちまんたい)国立公園域。
 清藤盛美(せいとうもりよし)が明治後期に作庭した枯山水(かれさんすい)池泉回遊式庭園をもつ盛美園(せいびえん)、江戸末期に作庭された清藤氏書院庭園はともに国指定名勝。農漁業、交通、眼の守護神として尊信される猿賀神社(さるかじんじゃ)は、蝦夷(えぞ)征討に赴いて討ち死にした上毛野君田道(かみつけののきみたじ)の霊を祀る。温川温泉(ぬるかわおんせん)や古くからの湯治場である碇ヶ関温泉などがある。面積346.01平方キロメートル、人口3万2106(2015)。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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