年金保険には公的保険(公的年金)と民間保険(私的年金)とがあるが,前者については〈年金〉の項で扱うこととし,本項では後者について述べる。高齢化社会の到来と公的年金の充実に限界が感じられてきたことから,補完的な老後保障として私的年金(保険)が注目を集めている。これには,企業が従業員の退職後の生活保障を行う企業年金保険と,個人が自助努力で加入する個人年金保険がある。企業年金は,その企業の消長とは関係なく確実に退職者に支払われるべきものであるので,生命保険会社等が各企業の定年退職者年齢にあわせて設計し,企業から受け取った保険料を効率的に運用している。個人年金保険も生命保険会社で販売されているが,年金開始年齢などの商品内容は近年多様化しており,多くの人の生活設計にこたえられるようになっている。
執筆者:佐々木 陽一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 みんなの生命保険アドバイザー保険基礎用語集について 情報
…社会保険が社会保障において中心的役割を果たしうるのはこれらの特色を備えていることによる。社会保険の種類は,疾病,出産を保険事故とする医療(疾病)保険,老齢,障害,生計中心者の死亡(遺族)についての年金保険,失業のための失業保険,業務(労働)災害と職業病を保険事故とする労災(災害)保険の4部門に大別できる。失業保険と労災保険は通常被用者だけを対象とするのに対して,医療保険と年金保険は全国民が対象となりうる。…
※「年金保険」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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