座間味島(読み)ザマミジマ

デジタル大辞泉 「座間味島」の意味・読み・例文・類語

ざまみ‐じま【座間味島】

沖縄県慶良間諸島の島。海岸線は入り組んでおり、多くの岬と湾がある。島内には複数の展望台海水浴場があり、観光地

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日本歴史地名大系 「座間味島」の解説

座間味島
ざまみじま

[現在地名]座間味村座間味・阿佐・阿真

那覇市西方約四〇キロに位置する。面積六・六六平方キロ。最高点(大岳)一六〇・七メートルの高島。海岸線は入組んだリアス海岸で、多くの岬と湾がある。とくに南に開いた阿護あぐの浦は幅約七五〇メートルで、奥行は約一キロに及び、古くから避難港として重視された。島の大部分が大起伏丘陵からなり、北海岸は高さ一〇〇メートル前後の海食崖をなすが、南海岸の湾の奥には大小六つの海岸低地があり、阿真あま・座間味・阿佐あさの三集落が立地古座間味ふるざまみ(方音ではンジャマン、集落跡)も同様の低地にある。湾奥にある各集落は背後を山で囲まれ、冬の北風から守られている。島の骨格をなす丘陵地は古第三紀―中生代白亜紀の砂岩・粘板岩(慶良間層)で構成される。島の本来の自然植生と考えられるシャリンバイ―トベラ群落は薪生産や戦火などにより消失し、現在は大部分がリュウキュウマツ群落(代償植生)に取って代わられている。冬季の季節風にさらされる北海岸はリュウキュウチク群落(風衝地植生)に覆われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「座間味島」の意味・わかりやすい解説

座間味島 (ざまみじま)

沖縄島(本島)那覇の西方約35kmにある慶良間(けらま)列島の島。島尻郡座間味村(人口865。2010年)を形成する大小9島のうちの主島をなす。山がちの島で,第2次世界大戦前は那覇への薪炭供給地であった。1901年に沖縄で最初にカツオ漁業が導入されて以来,この島の主産業となった。沖縄における鰹節創業の地でもある。45年3月26日,アメリカ軍が沖縄で初めて上陸した島で,凄惨な島民の集団自決があった。那覇泊港から村営定期船が運行されている。沖縄海岸国定公園に含まれ,観光地化がすすんでいる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「座間味島」の意味・わかりやすい解説

座間味島
ざまみじま

沖縄県,那覇市の西方,慶良間諸島の一島。座間味村の主島で,阿佐,阿真,座間味の 3地区からなる。阿護の浦(安護の浦)は避難港慶良間諸島国立公園に属し,周辺の海域は慶良間諸島海域公園地区に指定されている。面積 6.70km2。人口 581(2020)。

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世界大百科事典(旧版)内の座間味島の言及

【慶良間列島】より

…面積19km2,人口725(1995)。西部は,座間味(ざまみ)島を主島として阿嘉(あか)島,屋嘉比(やかび)島,慶留間(げるま)島,久場(くば)島など20余島を含み,後慶良間と呼ばれ,座間味村に属する。面積17km2,人口1018(1995)。…

※「座間味島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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