待遠(読み)マチドオ

デジタル大辞泉 「待遠」の意味・読み・例文・類語

まち‐どお〔‐どほ〕【待(ち)遠】

[形動][文][ナリ]待ち遠しいさま。「お待ち遠さま」
「夜の白むのが―でならぬ」〈鏡花高野聖
[類語]待ち遠しい待ち望む待ちあぐむ待ちわびる待ち焦がれる待つ待ち構える待ち受ける控える待ち設ける待ち伏せる待ちあぐねる待ちくたびれる待ち明かす待ち伏せ待ちぼうけ待機心待ち鶴首かくしゅ満を持する手薬練てぐすね引く首を長くする爪を研ぐ身構える身構えスタンバイ控え待ち兼ねる待望切望熱望希求願う一日千秋腕をさする腕をしびれを切らすそわそわ待てど暮らせど待ち切れない

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精選版 日本国語大辞典 「待遠」の意味・読み・例文・類語

まち‐どお・い ‥どほい【待遠】

〘形口〙 まちどほ・し 〘形ク〙 =まちどおしい(待遠)〔文明本節用集(室町中)〕
洒落本・契情買猫之巻(1799)中の定詞「やりてへ事はねへが思ひ思はれる中じゃアてへてへまちどをひ物じゃアねへ」
まちどお‐が・る
〘他ラ四〙
まちどお‐さ
〘名〙

まち‐どお ‥どほ【待遠】

〘形動〙 待ちどおしいさま。
貫之集(945頃)三「立ちぬとは春を聞けども山里はまちどほにこそ花は咲きけれ」
滑稽本八笑人(1820‐49)三「ヲイ卒八さん、おっかさんが待(マチ)どうだ」

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