御召ちりめんの略称。絹織物の一種で,着尺,羽尺,コート地などの和装に用いる。徳川11代将軍家斉が,従来高貴の人々が着用した縞ちりめんを改良し,粋な創作柄を作らせ,御止縞(おとめじま)として他人の使用を禁じてつねに着用したことから,御召の名があるといわれる。ふつうのちりめんは経緯糸ともに生糸の強撚糸(きようねんし)を使い,織り上げた後に精練して生糸のもつ膠(にかわ)質のセリシンを落とし,〈シボ〉と呼ぶ縮みじわを表面にあらわしたいわゆる練絹の白生地であるのに対し,御召は糸精練の先練,先染した絹糸を用い御召緯(よこ)と称する糊入れの強撚糸の右撚(みぎより),左撚を交互に織り込み温湯に浸し,シボ取り湯のし整理によって仕上げる。平織の無地,縞,絣が多く紋,風通(ふうつう),羽二重などの御召もある。近時は自然の味を好み紬御召も作られ,また,化合繊素材の御召地も和,洋服地向けに生産される。肌ざわりがよく着やすいため,矢絣の御召など一般に好まれたが,需要は1937-38年以前の隆盛時に比し僅少である。いずれも京都,十日町,米沢,桐生などで生産される。
執筆者:宮坂 博文
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報
政府首脳が外国を訪問した際の会談内容や合意事項を記した外交文書。法的拘束力は持たないが,その内容は両国を事実上拘束する。類似のものに共同発表 joint statementがあるが,これはより記録的な...
7/28 化学辞典 第2版(森北出版)を更新
6/26 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/17 デジタル大辞泉プラスを更新
4/17 デジタル大辞泉を更新
2/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新