デジタル大辞泉 「恨む」の意味・読み・例文・類語
うら・む【恨む/▽怨む/▽憾む】
1 ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。「冷たい態度を―・む」
2 自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ちつづける。「世の中を―・む」
3 (憾む)望みどおりにならず、残念に思う。「機会を逸したことが―・まれる」
[動マ上二]
1 1に同じ。
「世の中はいかに苦しと思ふらむここらの人に―・みらるれば」〈古今・雑体〉
2 ぐちを言う。
「花散らす風の宿りは誰か知る我に教へよ行きて―・みむ」〈古今・春下〉
3 無念を晴らす。仕返しをする。
「入道相国朝家を―・み奉るべき事必定と聞こえしかば」〈平家・三〉
[補説]中世までは上二段活用、近世になって四段活用に転じた。
[類語]憎む・嫌う・忌み嫌う・