(読み)ケイ

デジタル大辞泉 「慶」の意味・読み・例文・類語

けい【慶】[漢字項目]

常用漢字] [音]ケイ(漢) キョウ(キャウ)(呉) [訓]よろこぶ
めでたいと祝う。よろこぶ。「慶賀慶事慶祝国慶節
めでたいこと。「慶弔大慶同慶余慶落慶
[名のり]ちか・のり・みち・やす・よし
難読慶讃きょうさん

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精選版 日本国語大辞典 「慶」の意味・読み・例文・類語

けい【慶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. めでたいこと。祝うこと。よろこび。吉事
    1. [初出の実例]「新年之慶、豈不大乎」(出典:補庵京華前集(1472‐76)謝陰涼益之老人賀歳時并序)
    2. [その他の文献]〔易経‐坤卦〕
  3. 古代以来、任官叙位などのお礼を申しあげたこと。また、そのことば。奏慶(そうけい)
    1. [初出の実例]「奏(ケイヲソウス)」(出典:名目鈔(1457頃)私儀)

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普及版 字通 「慶」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

[字音] ケイ
[字訓] よろこび・たまもの・さいわい

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
(たい)+心。は解(かいたい)、神判のときに用いる神羊。その神判に勝訴をえた解の胸に、心字形の文飾を施し、吉慶のしるしとする。〔説文〕十下に「行きて人を賀するなり」とし、字の上部を吉礼のときに人に贈る鹿皮の形、下部を夊(すい)にして行く意とするが、字はの側身形に従う。心は吉礼の文身に用い、文の卜文・金文には心を加えたものが多い。慶は勝訴。敗訴者はその解と、人(大)と、自己詛盟の器の蓋を去ったもの((きよ))とを合わせて水に流す。その字はで、法の初文。古くは廃の意に用いた。慶は神判による勝訴、ゆえに吉慶の意となり、神の恩・恵福を意味する。

[訓義]
1. 神判による勝訴、よろこび、いわう。
2. たまもの、さいわい。
3. めでたい、よい、ほめる。
4. 羌と通じ、ああ。

[古辞書の訓]
名義抄〕慶 ヨシ・ヨシヨシ・アア・ニギハヒ・ヨロコブ 〔字鏡〕慶 オホキナリ・オホシ・ヨロコブ

[語系]
慶khyang、羌khiangは声近く、感動詞として通用する。

[熟語]
慶渥・慶育・慶雲・慶慶裔・慶悦慶謁慶衍・慶煙慶殃・慶賀・慶快・慶会・慶喜・慶恵・慶・慶功・慶幸・慶削・慶士慶祉・慶賜・慶事・慶寿・慶祝慶恤・慶祥慶霄慶觴・慶賞・慶色慶瑞・慶節慶羨・慶善慶祚・慶沢・慶旦・慶誕・慶弔・慶典・慶牘・慶拝・慶福・慶抃・慶命・慶門・慶問・慶宥・慶余・慶誉・慶頼・慶霊・慶礼
[下接語]
栄慶・殃慶・恩慶・嘉慶・賀慶・吉慶・休慶・御慶・欣慶・幸慶・国慶・祝慶・祥慶・積慶・大慶・天慶・同慶・表慶・福慶・余慶・落慶・礼慶

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