秋田県大仙(だいせん)市払田および仙北(せんぼく)郡美郷(みさと)町本堂城回(ほんどうしろまわり)所在の古代の城柵。「払田柵跡」として国の史跡に指定されている。1930年(昭和5)に発掘調査された。真山、長森の二つの丘陵を楕円(だえん)形状に、東西およそ1350メートル、南北およそ720メートル、角材を板塀状にすきまなく立て並べて柵列を構成し、4辺の中央には三間一戸の八脚門を置いている。さらに外周柵の内側、長森丘陵北側にも630メートルの長さに内柵をつくり、ここにも門を置き、南門~北門を結ぶ南北中軸線上にのるようにしている。この城柵址(し)は地名により払田柵とよばれてきた。
[高橋富雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…このように重要な施設であったにもかかわらず,その遺跡については諸説があって定まらない。大曲市の東,仙北郡仙北町に〈払田柵(ほつたのさく)〉と呼ばれる大規模な城柵遺跡があり,それを雄勝城にあてようとする説もある。しかしこの地が後の雄勝郡内に属さないことが払田柵=雄勝城跡説の弱点といわれている。…
※「払田柵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...