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さく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


さく

「き」とも読む。主として古代の防御施設で,『倭名類聚抄』に「巨木を編む」とあり,木を立てて構えた城をいう。城も「き」と呼ばれ,城と柵との厳密な区別は明らかでないが,土をもって構えたものを城,木を立てて構えたものを柵という説もある。大化3 (647) 年蝦夷防備のために渟足柵 (ぬたりのき) を築き,柵戸 (きのへ) をおいたというのがその初めという。奈良~平安時代を通じて散見される。また鎌倉~戦国時代にも,城郭戦陣矢来のたぐいで柵の文字を使用したものがある。文献上には磐舟,都岐沙羅,出羽多賀,新田などの柵名がみえるが,一部を除いて現地比定は困難である。

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デジタル大辞泉の解説

さく【柵】

丸太などを間隔を置いて立て、それに横木を渡してつくった囲い。「を巡らす」
木を立て並べてつくった小規模の防壁。とりで。

さく【柵】[漢字項目]

常用漢字] [音]サク(漢) [訓]しがらみ とりで
木や竹などで編んだ垣根。「竹柵・鉄柵
とりで。「城柵

しがらみ【柵/×笧】

《動詞「しがら(柵)む」の連用形から》
水流をせき止めるために、川の中にくいを打ち並べて、それに木の枝や竹などを横に結びつけたもの。
引き留め、まとわりつくもの。じゃまをするもの。「世間の―」
[補説]書名別項。→しがらみ

しがらみ[書名]

中村憲吉の第3歌集。大正13年(1924)刊。

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世界大百科事典 第2版の解説

さく【柵】

城郭の防御施設の一種。《築城記》に〈サクノ木ノ長さ,土より上六尺余たるべし。およそ一間の内ニ五本ばかり立つべし。但し木ノ大小ニヨリ心得あるべし。人ノクヾラザル程ニ立つべし〉とあるように,立木を結い回したものである。古代の奥州の豪族の城郭は,この柵を防御施設の主体としたので,それら城郭自体を柵の名で呼んだ。中世の曲輪(くるわ)を主体とする城郭においても,曲輪の縁辺に柵を設けて敵の侵入を防いだ。柵より臨時的なものは楯(かいだて),恒久的なものは塀になる。

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大辞林 第三版の解説

くえ【柵】

さく。かき。 「 -越しに麦食む小馬/万葉集 3537

くへ【柵】

さく【柵】

木や竹を一定の間をおいて立て、それに横木をとりつけて、人や動物が勝手に出入りできないようにした垣。
とりで。

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世界大百科事典内のの言及

【垣】より

…一般に,板塀や土塀のように表面が連続して平滑な面をなすものを塀,間隙の多いものを垣と呼ぶ傾向がある。柵も垣の一種であるが,角材や丸太をまばらに建てて,横木で連結したものを指して多く使われる。全く同一のものを,場合によって,垣,塀,あるいは柵と呼ぶことも少なくない。…

※「柵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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