抱合(読み)ほうごう(英語表記)conjugation

翻訳|conjugation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

抱合
ほうごう
conjugation

油溶性成分,毒物薬物などの解毒排泄機構に利用される反応。水酸基には硫酸,グルクロン酸カルボキシル基には,グリシングルタミンおよびグルクロン酸,アミノ基に対してはアセチル基およびグルクロン酸が結合し,水溶性になる。男性ホルモンは硫酸合体,女性ホルモンおよび副腎皮質ホルモンはグルクロン酸抱合体となって尿中に排泄される。それぞれ転移酵素によって結合される。抱合の場所は肝臓が主であるが,腎臓でもわずかながら行われる。

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大辞林 第三版の解説

ほうごう【抱合】

( 名 ) スル
だきあうこと。
化合」に同じ。 「炭素と空気中の酸素と-して/文明論之概略 諭吉
生体内で、毒物・薬物などの有害物質が他の物質と結合すること。解毒作用の一つ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

だき‐あい ‥あひ【抱合】

〘名〙 互いに抱きあうこと。

だき‐あ・う ‥あふ【抱合】

〘自ワ五(ハ四)〙 互いに抱く。互いにかかえる。いだきあう。〔運歩色葉(1548)〕
※行人(1912‐13)〈夏目漱石〉塵労「山と山が抱合(ダキア)ってゐる隙間から」

だき‐あわせ ‥あはせ【抱合】

〘名〙
① 抱き合わせること。抱き合うようにすること。
② よい物とわるい物とを組み合わせること。売れ行きの良いと悪い品とを、組み合わせて売ること。また、そのもの。
※夷斎俚言(1951‐52)〈石川淳〉歌ふ明日のために「この上に別口の荒神様(くゎうじんさま)を抱合せにされてはかなはねえ」

だき‐あわ・せる ‥あはせる【抱合】

〘他サ下一〙 だきあは・す 〘他サ下二〙
① 互いに抱き合うようにする。両手をのばしてかかえる。
※玉塵抄(1563)一「両の手でだきあわすることぞ」
② よい物とわるい物とを組み合わせる。客のほしがる品にあまり売れ行きのよくない品を組み合わせて売りつける。

ほう‐ごう ハウガフ【抱合】

〘名〙
① だきあうこと。だきあわせること。〔生物学語彙(1884)〕
② 毒物、薬物などに他の物質が生体内で結合すること。解毒作用の一機構。主として肝臓で行なわれる。
※新しい医学への道(1964)〈高橋晄正〉六「毒物を抱合し、解毒する働きは」
※遠西医方名物考補遺(1834)八「炭酸は炭素酸素抱合して成る無形の元素なり」

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