揺らぐ(読み)ユラグ

デジタル大辞泉 「揺らぐ」の意味・読み・例文・類語

ゆら・ぐ【揺らぐ】

[動ガ五(四)]
ゆらゆらと動く。ゆれ動く。「水面が―・ぐ」
物事基盤が不安定になる。「地位が―・ぐ」「決意が―・ぐ」
[類語]動く揺れるぐらつく動かす振れる振動する上下する微動する揺らす揺する揺さぶる揺すぶる揺り動かす揺り返す揺る揺るがす揺れ震動縦揺れ横揺れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「揺らぐ」の意味・読み・例文・類語

ゆら・ぐ【揺】

  1. 〘 自動詞 ガ五(四) 〙 ( 古くは「ゆらく」 )
  2. 玉や鈴などが触れあって音を立てる。
    1. [初出の実例]「浅茅原 小谷を過ぎて 百伝ふ 鐸(ぬて)由良久(ユラク)も 置目(おきめ)来らしも」(出典古事記(712)下・歌謡)
  3. 物や光がゆれる。ゆれうごく。
    1. [初出の実例]「なむぢ嵐に揺(ユラ)いでは翠光を机上の黄巻に飛ばせば」(出典:二日物語(1892‐1901)〈幸田露伴〉此一日)
  4. 物事の基盤がぐらつく。
    1. (イ) 組織などの基盤や勢力が安定しなくなる。「店の身代(しんだい)がゆらぐ」
      1. [初出の実例]「小中山における釜之助の勢力はややゆらいできたけれど」(出典:ノリソダ騒動記(1952‐53)〈杉浦明平〉五)
    2. (ロ) 確固としていた人の信念気持などが動揺する。「国民信頼がゆらぐ」
      1. [初出の実例]「彼の幸福感は当分ゆらぐまいし」(出典:しろうと農村見学(1954)〈桑原武夫〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android