応用心理学(読み)おうようしんりがく(英語表記)applied psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

心理学の基礎理論を広く実際問題解決応用し,ひいては他の諸科学にも応用しようとする心理学分野臨床心理学産業心理学教育心理学犯罪心理学交通心理学動物心理学,家族心理学などがこれに属し,主としてカウンセリング職業指導労務管理などに応用している。

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世界大百科事典 第2版の解説

基礎的,理論的,実験的な心理学の方法と成果の応用をめざす心理学の一分野。ただし,〈日常生活の環境の中の人間科学である〉とする立場もある。現在では心理学の知見を活用しようとする分野は広く,教育,産業,臨床,社会福祉,裁判,犯罪,政治,経済にまで及び,心理学的研究のほとんどすべてが応用的領域と無関係とはいえなくなっており,純粋心理学と一線を画しがたい。とくにアメリカにおける情勢は,実社会の要望に応じて応用心理学が発達し,実際問題の中から実験室では気づかれない根本問題を発見し,それが純粋心理学の研究を刺激助長している。

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大辞林 第三版の解説

心理学のうち、主に実験心理学の原理・方法・結果を実際的問題や日常生活に応用しようとする心理学の一分野。産業心理学・犯罪心理学・教育心理学・臨床心理学など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

心理学の原理や発見を現実生活に役だてようとする学問領域。産業、教育、臨床などが主要な分野であるが、政治、経済、経営、社会福祉、災害、交通、犯罪、文化などの分野もある。応用心理学の研究は心理学の基礎的研究にも役だつので、両者の関係は相補的であり、その区別は研究者の課題意識の違いにすぎない場合が少なくない。[宇津木保]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 実際問題の解明に応用される心理学。一九世紀末の実験心理学の応用に始まり、教育、医療、産業、宗教、法律、社会など広範囲にわたる。
※今の諸家の小説論を読みて(1889)〈森鴎外〉「奈何に人の性質を書き別くればとて、唯書き別くる丈に留めては、応用心理学とでもいふべきものは出来上るべけれど、小説は出来上がらざるなり」

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