茅(カヤ)の箸で食物を食べる7月(旧暦では6月)下旬の行事。新箸の祝ともいう。神奈川県の三浦半島から千葉県一帯にかけて行われ,7月26日か27日の所が多い。新しく作った茅の箸をいったん神棚に供え,新小麦でこしらえたうどん,小麦まんじゅうなどをそれで食べる例が一般的だが,赤飯を蒸したりカボチャを煮て食べる例や,小豆粥を作る例もある。農事に関するなんらかの祭りだと思われ,稲生育を祈る行事だとも説かれるが,行う理由について十分には究められていない。また,源頼朝や六代御前(平維盛の子)に結びつけて説く伝承もあるが,確かとはいい難い。ただこれに関連するかと思われるものとして,茨城県各地には青屋箸,青屋様といって同様のことが行われているし,長野県諏訪大社の8月下旬の御射山祭(みさやままつり)には青茅や芒(ススキ)で小屋を設け,神主などがこの中で籠ることがあり,一般の家々でもこれに結びつけて芒に赤飯などを供えて祭る例などもある。
執筆者:田中 宣一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新