国際的なスポーツ界の紛争を解決するスポーツ仲裁裁判所(CAS)の国内版として2003年に発足した。選手選考や、ドーピング規則違反による処分などをめぐるトラブルを扱う。解決には/(1)/決定に拘束力のある仲裁/(2)/当事者間の主張の合意点を探し和解をあっせんする調停―がある。
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国内のスポーツに関する紛争を仲裁・調停し、解決するために設置された独立機関。ドーピング審査の当否や競技結果、出場資格認定などについて判断、判定する公益財団法人である。英語名は、Japan Sports Arbitration Agencyで、略称JSAA。日本オリンピック委員会(JOC)、日本体育協会(現、日本スポーツ協会)、日本障害者スポーツ協会の3団体を母体として設立された。裁判外紛争解決手続認定団体第一号である。本部を東京都港区に置く。
世界的にドーピング規制を強化する動きが高まるなか、1999年(平成11)にJOCに設置されたスポーツ仲裁研究会を前身として、国際オリンピック委員会が設置したスポーツ仲裁裁判所をモデルにつくられた。2003年(平成15)4月に発足し、同年6月から仲裁の受付を開始した。
仲裁の場合は、選手などからの申立てを受け、JSAAに解決をゆだねるという当事者双方の意思を確認したのち、通常は弁護士など3人からなる仲裁パネルが設けられ、審問や審理が行われる。2018年3月末時点で、113の団体が紛争の解決をJSAAの仲裁や調停に付託する旨をあらかじめ規約などに定めている(スポーツ仲裁自動応諾条項の採択)。
[編集部]
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