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明治一代女 めいじいちだいおんな

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

明治一代女
めいじいちだいおんな

戯曲,新派作品。川口松太郎が 1935年にみずからの小説を脚色したもの。同年 11月明治座で作者の演出,花柳章太郎大矢市次郎らの出演で初演。 1887年浜町で起きた芸者花井お梅の箱屋峰吉殺しの事件を,芸者お梅が歌舞伎役者仙枝へのいちずな愛から引起した偶然の殺人事件という人情劇に仕立てた作品。

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デジタル大辞泉の解説

めいじいちだいおんな〔メイヂイチダイをんな〕【明治一代女】

川口松太郎の小説。昭和10年(1935)、「オール読物」誌に連載。「鶴八鶴次郎」「風流深川唄」と併せて第1回直木賞を受賞。著者による「芸道もの」の代表作。自身の脚色による新派劇は昭和10年(1935)、明治座にて初演。映画化作品もある。

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デジタル大辞泉プラスの解説

明治一代女

1935年公開の日本映画。監督:田坂具隆、原作・脚本:川口松太郎、撮影:伊佐山三郎。出演:入江たか子、島耕二、尾上菊太郎、山本嘉一、高木永二、酒井米子、伊沢一郎ほか。

明治一代女

1955年公開の日本映画。監督・脚色:伊藤大輔、原作:川口松太郎による同名小説、脚色:成澤昌茂、撮影:鈴木博。出演:木暮実千代、田崎潤、北上弥太朗、杉村春子、藤木の実、市川小太夫ほか。

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世界大百科事典 第2版の解説

めいじいちだいおんな【明治一代女】

川口松太郎(1899‐1985)の短編小説《オール読物》1935年9~12月号に連載発表。東京柳橋叶家(かのうや)の芸者お梅は,ふとした縁で歌舞伎役者沢村仙枝(せんし)と愛しあうようになったが,芸者の意地から仙枝の3代目仙之助襲名披露のための大金をつくらなければならなかった。お梅を愛する箱屋の巳之吉(みのきち)は,仙枝と別れ自分といっしょになってくれるならと故郷の土地を売り金をつくる。お梅は条件をのんでその金を仙枝に用立てたものの,やはり仙枝とは別れられなかった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

明治一代女
めいじいちだいおんな

川口松太郎の新派戯曲。『オール読物』1935年(昭和10)9~12月号連載の同題の小説を原作者が自ら脚色。同年11月東京・明治座初演。歌舞伎(かぶき)役者沢村源之助を慕う柳橋芸者花井お梅が箱屋の八杉峰吉を殺した事件を劇化したものには、河竹黙阿弥(もくあみ)の『月梅薫朧夜(つきとうめかおるおぼろよ)』(1888)や伊原青々園(せいせいえん)の小説を真山青果(まやませいか)が脚色した『仮名屋小梅』(1919)があるが、川口作では、お梅は従来とは逆の受け身一方のおとなしい女であり、巳之吉(みのきち)(峰吉)も敵役でなく純情いちずの男で、仙枝(源之助)も含めて感情のもつれから起きた純愛悲劇になっている。花柳(はなやぎ)章太郎のお梅、大矢市次郎(いちじろう)の巳之吉はともに当り役の一つであった。[土岐迪子]

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世界大百科事典内の明治一代女の言及

【花井お梅】より

…明治期の作品らしく当時の風俗が巧みにとり入れられており,〈うきふし繁き……〉や〈向うへチラチラ小提灯……〉などはよく知られた曲節で,現在も流行している。なお,この題材は河竹黙阿弥作の《月梅薫朧夜(つきとうめかおるおぼろよ)》,伊原青々園作,真山青果脚色の《仮名屋小梅(かなやこうめ)》,川口松太郎作《明治一代女》などの芝居のほか,流行歌にもとりあげられている。【竹内 道敬】。…

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