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春の祭典 はるのさいてんLe Sacre du Printemps

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

春の祭典
はるのさいてん
Le Sacre du Printemps

2幕のバレエ。台本 I.ストラビンスキー,N.レーリヒ。音楽ストラビンスキー。振付 V.ニジンスキー。 1913年 S.ディアギレフバレエ・リュスによって初演。不協和音を大胆に採用した音楽と複雑で不調和な動きによる振付が会場に大騒動を巻起した,20世紀最大の革新的作品。古代ロシアの春の原野を舞台に,大地と太陽の神への賛美と崇拝を絵画的に描いたもので,大地礼賛と,太陽神イアリロに処女を捧げるいけにえの儀式の2部から構成される。のちに L.マシーン,M.ベジャールらによる改訂版が多数生れ,オリジナル版は伝説のものとなっていたが,87年ジョフリー・バレエ団によって復元上演され,パリ・オペラ座のレパートリーともなった。

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デジタル大辞泉の解説

はるのさいてん【春の祭典】

《原題、〈フランス〉Le Sacre du Printempsストラビンスキー作曲のバレエ音楽。1913年パリで初演。ロシアの異教時代の祭りを描く。

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百科事典マイペディアの解説

春の祭典【はるのさいてん】

ストラビンスキー作曲のバレエ音楽。20世紀音楽の方向を決定づけた作品の一つ。《大地の賛美》と《犠牲》の2部14曲からなる。台本は作曲者自身とニコライ・レーリヒ(美術も担当)で,古代ロシアの異教徒の儀式を描いたもの。
→関連項目マリピエロ

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デジタル大辞泉プラスの解説

春の祭典

ロシアの舞踊家・振付家ヴァーツラフ・ニジンスキーによるバレエ(1913)。原題《Le sacre du printemps》。初演はディアギレフ率いるバレエ・リュス。古代ロシアの春の儀式を題材とした作品。音楽はストラヴィンスキー。ほかに、モーリス・ベジャールピナ・バウシュの振付による版が知られる。

春の祭典

ロシア生まれの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーのバレエ音楽(1913)。原題《Le sacre du printemps》。ヴァーツラフ・ニジンスキーの振付により初演された。『火の鳥』、『ペトルーシュカ』とともにストラヴィンスキーの三大バレエ音楽の一つとして知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

はるのさいてん【春の祭典 Le sacre du printemps】

ストラビンスキーの作曲したバレエ音楽で,《大地の賛美》と《犠牲》の2部14曲からなる。ストラビンスキーとN.レーリヒによるバレエの筋書は,ロシアの異教徒が,春の神の心を静めるために一人の処女を犠牲者にするというもの。1911年から13年にかけておもにスイスのクラランで作曲され,13年5月29日パリのシャンゼリゼ劇場のバレエ・リュッスの公演で,ニジンスキーの振付,P.モントゥーの指揮によって初演され,20世紀音楽史上最も有名なセンセーションを巻き起こした。

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大辞林 第三版の解説

はるのさいてん【春の祭典】

ストラビンスキーのバレエ音楽。全二部。1913年初演。ロシアの大地と太陽神崇拝を題材とし、斬新な和声と錯綜さくそうするリズムを多用した、二〇世紀音楽の革新的作品。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

春の祭典
はるのさいてん
Le Sacre du Printemps

ストラビンスキー作曲のバレエ音楽。ロシア・バレエ団のディアギレフの依頼による。第一部「大地礼讃(らいさん)」と第二部「いけにえ」の二部14曲からなり、母国ロシアの大地と太陽神を賛美した土俗的かつ異教的な内容をもつ。太陽神に処女を生贄(いけにえ)として捧(ささ)げる太古の儀式を舞踊で表現したもので、音楽的には、リズムのもつ原始的なエネルギーをなまのまま表現したところに大きな特徴がある。これはいわば高度に複雑化した芸術を破壊する挑戦の意味をもち、1913年、ニジンスキー振付けによるパリのシャンゼリゼ劇場での初演は、非難と称賛の嵐(あらし)を巻き起こした。ストラビンスキーの代表作であると同時に、20世紀音楽のもっとも重要な作品の一つに数えられる。[三宅幸夫]

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世界大百科事典内の春の祭典の言及

【ストラビンスキー】より

…08年に発表した管弦楽曲の《スケルツォ・ファンタスティック》と《花火》の2曲が,ディアギレフに認められ,この天才的な興行師から,バレエ・リュッスのパリ公演のためのバレエ音楽の作曲を委嘱された。《火の鳥》《ペトルーシカ》《春の祭典》が,バレエ・リュッスによってパリで上演され,いずれもセンセーショナルな話題を集め,ロシアの新進気鋭の作曲家の名前は,一躍ヨーロッパの音楽界に広まった。この初期の三大バレエ音楽は,ロシア民謡風の4音ないし5音の旋律,従来の拍節構造によらない自由なリズム,斬新なオーケストレーション,コラージュ風の構成法を用いており,新しい音楽的空間と音楽的時間を生みだした。…

【バレエ音楽】より

… 1910年代から20年代にかけて,ディアギレフの主宰する〈バレエ・リュッス〉のために,現代音楽の新しいイズムをもったバレエ音楽が相次いで創造される。ストラビンスキーの《火の鳥》(1910)と《ペトルーシカ》(1911)と《春の祭典》(1913),J.M.ラベルの《ダフニスとクロエ》(1912),ドビュッシーの《遊戯》(1912)などである。一方,同じ時期に発表されたファリャの《恋は魔術師》(1915)と《三角帽子》(1919)は,民族的色彩の濃いバレエ音楽として知られる。…

【表現主義】より

…この時期の代表作としてシェーンベルクの《期待》(1909),《ピエロ・リュネール》(1912),ウェーベルンの《弦楽四重奏のための六つのバガテル》(1913),ベルクのオペラ《ウォツェック》(1912‐24)などがある。なお,ストラビンスキーの《春の祭典》(1913)や,スクリャービンの《プロメテ》(1910)なども同様な内容を持っている。十二音音楽無調音楽【佐野 光司】。…

【ベジャール】より

…60年ブリュッセルのモネ劇場(1963年ベルギー国立劇場となる)の中に20世紀バレエ団を結成。《春の祭典》《ロミオとジュリエット》《ペトルーシカ》などの創作でバレエに演劇的要素を組み入れ,独自のスペクタクルを誕生させた。以後20世紀バレエ団は異色の集団バレエで国際的な反響を呼び起こした。…

※「春の祭典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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