暑寒別岳(読み)しょかんべつだけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暑寒別岳
しょかんべつだけ

北海道西部,増毛町にある火山。標高 1491m。増毛山地主峰更新世に火山活動を終了した古い火山で,火山体は著しく侵食され,原形の識別は困難である。溶岩玄武岩角閃石輝石安山岩からなり,日本海に臨む西麓海食崖を形成。1962年暑寒別道立自然公園に指定,1990年天売島,焼尻島とともに暑寒別天売焼尻国定公園に指定。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょかんべつだけ【暑寒別岳】

北海道中西部,増毛(ましけ)山地の最高峰。標高1491m。暑寒別川の上流をかこんで,群別(ぐんべつ)岳(1376m),浜益岳などの諸峰がこれに連なる。これらは暑寒別火山群とよばれ,洪積世にはすでに噴出活動を終わった古い火山で,噴出物には溶岩流が多く,平たんな緩傾斜面には溶岩流動面が各所に残っている。山体は著しく浸食されて,もとの火山形態をとどめないが,緩傾斜の円錐状火山またはいくつかの火山が成長する過程で結合して一つの山体を形成したものが,その後の開析によって数個の山頂に分かれたものとされている。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔北海道〕暑寒別岳(しょかんべつだけ)


北海道北西部、増毛(ましけ)山地中央部にある火山。標高1492m。暑寒別火山群の主峰。浸食により山体の開析が激しい。山域は広く、手つかずの自然が残る。とくに山頂東側の溶岩台地には100以上の池塘(ちとう)の間に高層湿原の雨竜沼(うりゅうぬま)湿原があり、ミズバショウ群落がみられる秘境。暑寒別手売焼尻(てうりやぎしり)国定公園の一中心。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暑寒別岳
しょかんべつだけ

北海道西部、増毛(ましけ)山地の中央にある山。標高1491メートル。第四紀の火山岩類からなり、山体は侵食が進んでいる。周辺の雄冬(おふゆ)山、浜益(はまます)岳、群別(ぐんべつ)岳などとともに暑寒別火山群を構成し、黒雲母(くろうんも)、角閃(かくせん)石を含む安山岩類が特徴。暑寒別岳東方の溶岩台地には雨竜沼(うりゅうぬま)湿原とよばれる広大な高層湿原があり、ホロムイスゲ、ツルコケモモなどの植物が豊富で、尾瀬(おぜ)と並ぶ秘境を形成する。一帯は暑寒別天売焼尻国定公園域で、植物群は北海道の天然記念物に指定されている。なお、雨竜沼湿原は2005年(平成17)に、ラムサール条約登録湿地となった。[岡本次郎]

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世界大百科事典内の暑寒別岳の言及

【雨竜[町]】より

…人口3825(1995)。石狩川の北西岸に位置し,西端に暑寒別岳(1491m)がそびえ,町域の大部分を増毛(ましけ)山地が占め,森林面積は7割に達する。1891年華族組合農場の設置によって開け,東部の平野部は恵岱別(えたいべつ)川,尾白利加(おしらりか)川に水利を得て早くから水田の造成が進み,水田地帯が展開している。…

※「暑寒別岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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